山形県米沢市の米沢市農業まつり実行委員会では、小野川温泉近くの水田をキャンバスにして描いた田んぼアートの稲刈り体験の参加者を募集中だ。体験日は10月7日(日)で、募集締め切りは9月28日(金)。
田んぼアートは2006年にスタートした。米沢市三沢コミュニティーセンター(米沢市大字簗沢地内水田)の水田に、地元の特産米と古代米を植えて小野川温泉に縁のある「小野小町と蛍」を描いた。
翌年2007年にはNHK大河ドラマ「風林火山」にあわせて、川中島の合戦「三太刀七」のシーンと「蛍」、2008年は翌年のNHK大河ドラマの主人公である「直江兼続」と「蛍」を描いた。
2009年も「直江兼続とお船」、2010年は原哲夫氏の人気漫画「花の慶次」の「前田慶次」、2011年は前田慶次400回忌にちなんで「花の慶次」の「前田慶次と盟友・直江兼続」を田んぼに描き、小野川温泉の観光スポットとして話題を呼んできた。
今年は米沢藩中興の祖である「上杉鷹山」だ。下絵を米沢市のマスコットキャラクター「かねたん」をデザインしたイラストレーター、岡野亜記氏に依頼。5月末に田植えをした稲はすくすく育ち、「上杉鷹山」の姿を田んぼに現している。
今年は、この秋デビュー3年目を迎える山形の新ブランド米「つや姫」を背景の部分に作付けした。「つや姫」は品種特製を保持するために、作付けには厳しい基準が設けられている。田んぼアートに作付けが許されたのは、特別の措置となる。
この田んぼアートは、稲刈りの10月7日まで、近くの高台に設置している展望台から一望でき、さらにインターネットライブカメラでも配信されている。
募集しているのは、10月7日の9:00~13:00に行う、「上杉鷹山」が描かれた田んぼアートの稲刈り。募集人員は先着200名で、参加費は大人(高校生以上)2,000円、子ども(中学生以下)1,500円。
参加特典として、小野川温泉の入浴券(当日限り有効)と、収穫した米2キログラムがプレゼントされる。なお、5月末の田植え体験にも参加した人には、米5キログラムが贈られる。
さらに、稲刈り作業の後には昼食として地元産米で作った美味しいおにぎりと芋煮が振る舞われる。