俳優の阿部サダヲと女優の松たか子らが27日、東京・秋葉原にある神田明神で映画『夢売るふたり』(9月8日公開)の公開直前イベントに出席した。
左から、西川美和監督、木村多江、松たか子、阿部サダヲ、田中麗奈、鈴木砂羽 拡大画像を見る |
映画の大ヒットと縁結び祈願ということで浴衣姿で登場したキャストたち。この日は神田明神のすぐ近く、AKB48劇場で前田敦子の卒業公演が行われるということで、報道陣から「芸能ニュースも前田さん一色になると思いますが?」と聞かれると「芸能ニュースをひとつぐらい分けて欲しいですね」とユーモアを交え、「敦子さん、独り占めはよくないな」と話して、大きな笑いを誘った。阿部は「卒業するより映画が公開する方が前向きな感じがしますね。客層としてはAKBファンの方とかぶらないと思うのでよろしくお願いします」とひょうひょうと語った。
国内外の数々の賞を獲得し、注目を集める西川監督が監督・脚本を手がける同作は、焼けてしまった料理店の再建のために結婚詐欺に手を染める夫婦を描いた作品。結婚したい独身OLやシングルマザー、不倫で大金を手に入れた女…妻・里子(松)のサポートのもとさまざまな女性を口説き金を手に入れる貫也(阿部)。しかし、嘘の繰り返しは夫婦の間にさざ波を立て始める…というストーリー。
劇中ではモテモテな男を演じた阿部は「写真頂いていいですか? もう少しじっくり見たいです。少しだけいやらしいことを考えてました。すいません」と楽しそう。そんな阿部は松から「いいんじゃないでしょうか」と突き放されるも、木村からは「素敵。結婚詐欺にあっていいかな」とべた褒めだった。
人生で良縁だったなと思う人は、というテーマでは松が「夫……でしょうね」と言いよどみ笑いを呼ぶと田中は「松さんみたいに夫といってみたいです。私は、鶴瓶師匠と縁がすごくあるような気がして、偶然うちの近所でお会いしてお茶を飲んじゃったり、そういう偶然が重なるので」と意外な交流を告白。木村は「映像を始めたばかりのころ西川監督と同じ現場で。監督は助監督で『一緒にがんばっていきましょうね』と話していたのが、それから何年もたってこうしてご一緒できているのが素晴らしいこと」と語った。西川監督も「15年前くらいかな。木村さんもぎゅうぎゅうのロケバスに乗って移動中にいろいろ話しました」と昔を懐かしんだ。
また、「誰の浴衣が一番か?」と聞かれると、阿部は「土日は休むとして月曜日は…」と女性キャストを見回しニンマリ。「これが全部自分の女だったらかっこいいなと思います」と会場を沸かせた。一方、木村からは「ひょうひょうとして普段は何を考えているのかわからないんですけど、映像に映ったり、声を聞いているうちにすごくセクシーな、気がしてきて」と褒められると、さすがの阿部も照れ笑いだった。