トム・クルーズ主演最新作『JACK REACHER』の日本公開が2013年2月、邦題が『アウトロー』に決まったことが発表された。

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本作は、英国作家リー・チャイルドのベストセラー小説『JACK REACHER』シリーズの中から『ONE SHOT』を映画化した作品。トムは主人公のジャック・リーチャーで、放浪を続ける元軍のエリート捜査官を演じる。一匹狼の彼は、流れ着く先々で謎の事件に直面するも真実だけを追究し、正義のためには手段を選ばず、迫りくる暗殺者や巨大な陰謀に果敢に立ち向かっていく。

『M:i』(1996年作)シリーズのイーサン・ハントや『トップガン』(1986年作)のマーベリックなど、数々のヒーローを演じてきたトムだが、今回の役柄はこれまでにないタイプのアウトローヒーロー。監督・脚本は『ユージュアル・サスペクツ』(1995年作)、『ワルキューレ』(2008年作)の脚本を手掛けたクリストファー・マッカリー、かつてトムをスターダムへと押し上げたポーラ・ワグナーとのコンビも6年ぶりに復活し、大きな注目を集めた作品となっている。

監督のクリストファー・マッカリーはリーチャーについて「非常に現実的な思考の持ち主。孤独な一匹狼ではあるが正義感が強く、真実に辿り着き、事件を解決するまでは、間違った捜査を見過ごすことができない。強いて言えばそれが彼の唯一の弱点にもなりえる」と語る。当初一部の原作ファンから、主人公の体格が原作と相反する点で反感を買ったが、2012年4月にアメリカ・ラスベガスで開催されたCinema Conにてフッテージ映像が上映された際に、トムは正面きってこの問題に対処し、結果ファンたちの賛同を得ることとなった。

殺人の疑いをかけたれたジャック・リーチャーは激しいカーチェイスの末、車をクラッシュさせつつも見事に警察の追跡を逃れる。この逃走シーンに使われたのは1970年型シボレー・シェベルSSで、撮影前は新車同然だった車両である。