電子書店パピレスが運営する電子貸本サービス「Renta!」は、漫画『漂流ネットカフェ』、『麻雀飛翔伝 哭きの竜』の第1巻を無料で読めるキャンペーンを実施している

キャンペーン期間は6月25日まで。作品を読むには会員登録が必要となる。詳細はこちらから。

『漂流ネットカフェ』(双葉社刊)

『麻雀飛翔伝 哭きの竜』(竹書房刊)

漂流ネットカフェ

『漂流ネットカフェ』は、『漫画アクション』にて2008年~11年の期間で連載されていた押見修造による空間断絶のラブストーリー。とはいっても、色恋沙汰や恋愛物語ではなく、サバイバルやSF要素を盛り込んだ特殊状況下での恋愛を描いている。平凡なサラリーマンである主人公の土岐耕一は、偶然入ったネットカフェで中学時代の初恋の人・遠野果穂と再会。しかし、突然の停電で店内に居合わせた人々とともに異次元へ飛ばされ、そこからは一気に極限サバイバルが幕を開ける。過激な描写も多いが、緊迫、対立、欲望、焦燥、本能――といった作者の心理描写は逸脱で、読者にさまざまな感情が押し寄せるとともに、これらの物語がどうヒロインとの"恋愛"に帰結するのかも見どころ。

麻雀飛翔伝 哭きの竜

『麻雀飛翔伝 哭きの竜』は、1985年~90年まで『別冊近代麻雀』で連載されていた麻雀漫画。能條純一が描く魅力的な主人公・竜は「鳴き麻雀」を得意とし、彼の強運を求める極道たちと抗争を繰り広げていく。ストーリーはもちろんだが、麻雀をドラマチックに仕立てる作者の画力、鋭いカット、綿密に計算されたコマ割は、後の麻雀劇画にも大きな影響を与えたと言われている。"クール"と言うよりは"キザ"という言葉が似合う竜の振る舞いに魅了された読者も多いはず。麻雀漫画の名作に数えられる名作。後にOVA、映画、ゲーム化もされている。