――今回のシナリオは、これまでと比べて、ストーリーがややシンプルになりつつも、1日1日のインパクトが増しているような感じがします

稲垣P「ありがとうございます。金髪のお姫様を植田さんに描いていただけて、それに積田さんの声もピッタリはまると思っていたので、私が担当したシナリオも、小細工なしのストレートで押しています。後半、ちょっとムチャぶりに近い部分もあるのですが、そのあたりもお楽しみに(笑)」

――視聴者の方に注目してほしいポイントはありますか?

積田「とにかく一途な気持ちが伝わるといいなと思っています。自分の気持ちをこんなに素直に話せるのがうらやましいなって、演じながら思っていたぐらいで、ナチュラルに、しかも可愛く言えちゃうのが彼女の魅力だと思うので、そのあたりを注目して観ていただきたいです」

――積田さんは言えないですか?

積田「こんなにストレートには絶対に言えません(笑)」

――素直なわりには、けっこうツンデレっぽいセリフもありますよね

積田「そういったセリフもありますね(笑)」

――脚本を書いた方がただ言わせたかっただけかもしれませんが

稲垣P「そんなことはないです(笑)。ツンデレではなく、まだ恋愛経験が無かったゆえの、純粋さから出てくるセリフなんですよ。どうしていいかわからず、思わず出てきてしまった言葉なんだと思います」

積田「素直に何でも言う女の子ですが、たしかにちょっと恥ずかしがっているところもあります。でも、それが余計に彼女の可愛らしさを強めているんですよね(笑)」

――今回のシンデレラの基本設定は「異世界のお姫様」ということですが、演じている中で、積田さんなりに足してみた設定はありますか?

積田「年齢の設定は特になかったのですが、セリフを読んでみると、ほんのりと恋愛のニュアンスがありつつも、まだまだ無邪気なイメージのほうが強かったので、私の中では、14歳ぐらいに設定して、演じてみました。一生懸命、階段を下りて、毎晩会いにくるところが、何か思春期真っ盛りみたいな感じがして(笑)。ただ、やはりお姫様なので、幼さがありつつも、どこか大人びた雰囲気もある。そのあたりのバランスがちょっと難しかったです」

――積田さんのシンデレラが、60日間、毎日放送されるというあたりはいかがですか?

積田「本当にありがたいことですね。魅力的なイラストとともに私の声を聴いてくださる方に、元気や癒しをお届けできたら、すごくうれしいですし、たった10秒とはいえ、観てくださる方の楽しみな時間になれたらいいなと思います」

(次ページへ続く)