NPO法人 地球生物会議 ALIVEはこのほど、「全国動物行政アンケート結果報告書」(平成22年度版)を発行し、犬猫の処分数の集計値などを発表した。

「全国自治体における犬猫の収容・処分数」

報告書は2部構成で、第1部は犬猫の処分数および動物行政の現状についてのアンケート結果の集計値、第2部はその集計結果を分析し、対策を提言する内容。アンケートは、動物行政を所轄する108自治体(都道府県、政令指定都市、中核市、保健所設置市)を対象に実施し、回答率は100%だった。

これによると、「全国自治体における犬猫の収容・処分数」は平成21年度が犬6万5,956匹、猫17万3,300匹、合計23万9,256匹だったのに対し、平成22年度は犬5万3,473匹、猫16万134匹、合計21万3,607匹となり、2万5,649匹減少した。

「犬猫殺処分数推移(平成12年度~平成22年度)」

「犬猫譲渡数推移(平成12年度~平成22年度)」

犬猫の殺処分数は平成12年度は52万匹以上だったが、年々減少している。逆に犬猫の譲渡数は平成12年度では1万3,553匹だったが年々増加し、平成22年度は2万9,989匹となった。 各自治体が、犬猫の引取り数の半減または殺処分数の半減を目標に掲げ、民間と協力し譲渡数の増加、処分施設から一時保護施設への転換へ向けての取り組みなどを進めてきたためと同団体では分析している。

出典:NPO法人地球生物会議 平成22年度全国動物行政アンケート結果報告書