2012年4月より放送中のアニメ『這いよれ!ニャル子さん』。原作は逢空万太氏のライトノベルで、美少女の姿をしたクトゥルー神話の邪神たちがドタバタするラブコメだ。この作品が今、インターネットを中心にブレイクしているらしい。一体どの部分がウケているのか、マイナビニュース会員の視聴者に感想を聞いてみた。

 まずはじめにクトゥルー神話について説明しよう。これはアメリカの小説家、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトが書いた小説神話をもとに、その小説家仲間たちが話を作り上げていった架空の神話のこと。本来はホラー的な要素が強いものだが、『ニャル子さん』では“這いよる混沌”ことニャルラトホテプ(ニャル子)が、饒舌(じょうぜつ)でハイテンションの銀髪美少女として登場する。全く異なる設定だが、クトゥルー神話ファンからは「クトゥルー神話が好きだったので逆に新鮮に見ている」(31歳/男性/情報・IT/技術職)、「内容的にもかわいいので面白い。ニャル子担当声優のアスミス(阿澄佳奈)の声がまたいい」(27歳/男性/情報・IT/技術職)という声が寄せられた。

 一方、特に目立ったのは「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!が頭から離れないw」(26歳/男性/電機/事務系専門職)というコメント。オープニングテーマの『太陽曰く燃えよカオス』に「うー! にゃー! うー! にゃー!」という名状しがたい合いの手(?)が入っているのだが、これにハマった人が続出しているのだ。公式配信が行われているニコニコ動画では、この部分が「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!」の弾幕(大量の同じコメント)で埋め尽くされている。歌詞の通り、まさに「ケイオス! ケイオス!」(カオス)な状態なのである。

 ハマるポイントはオープニングだけではない。全体的にテンションが高く、「テンポが良くて楽しく見られるのがいい」(21歳/男性/その他/その他) 、「夜にも関わらずハイテンションで面白かった」(26歳/男性/マスコミ・広告/技術職)という声も。主人公の男子高校生・八坂真尋(やさかまひろ)だけは若干テンションが低めだが、暴走しがちな邪神たちにとって、貴重なツッコミ役を果たしているといえよう。

 ちょっとしたセリフやポーズ、ギャグシーンなどに、さまざまな作品のネタが盛り込まれているのも『ニャル子さん』の特徴だ。「ネタ元が他のアニメや特撮だったりと劇中で出てくるネタが多すぎて追いきれない」(28歳/男性/情報・IT/技術職)だけに、ニコニコ生放送やニコニコ動画のコメント、テレビ放送時の実況などといったネット媒体で盛り上がるのにもうなずける。まずは1人で放送を見てから、コメントをチェックしてネタの答え合わせをしても面白いかも。楽しみ方は無限だ。

文●サンプラント

※アンケート
調査時期:2012年4月20日~4月27日
調査対象:マイナビ ニュース会員
調査数:男女704名
調査方法:インターネットログイン式アンケート

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