国土交通省は25日、沖縄都市モノレール(ゆいレール)から申請された軌道運輸事業の特許事案について、申請通り特許することを発表した。延伸区間は首里~浦西(仮称)間4.1kmで、2019年春の開業を予定している。特許状の交付は26日、国土交通省にて行われる予定。

沖縄で唯一の"電車"である「ゆいレール」。東側の終点、首里駅より延伸されることに

「ゆいレール」は2003年8月に開業。跨座型の都市モノレールとして運行され、現在は那覇空港~首里間(全長12.9km)を約27分で結んでいる。今年2月20日には、「ご乗車111,111,111人」を達成する予定だという。

延伸区間の特許申請は昨年8月に行われており、軌道法第3条の規定に基づき特許されることに。「沖縄都市モノレールの延伸区間の概況」によれば、首里駅から先、石嶺駅(仮)、経塚駅(仮)、前田駅(仮)、浦西駅(仮)の4駅が新設され、事業費は350億円。全線の所要時分は片道約38分となり、平日は1日あたり252本設定され、ピーク時は5分間隔での運転に。輸送人員は1日あたり約5万人を見込んでいる。

また、延伸区間の終点となる浦西駅(仮)の位置は沖縄自動車道付近にあり、高速バスターミナルやパーク&モノライド駐車場を整備することが示されている。沖縄自動車道からの高速バスや観光シャトルバス、自動車と、「ゆいレール」との乗り継ぎが便利になることで、沖縄島の中北部地域を含めた公共交通ネットワークの構築が期待されている。