タニタは11日、カジュアルダイニングを展開するきちりと業務提携し、栄養バランスに配慮した新業態のヘルシーレストラン「丸の内タニタ食堂」を丸ノ内国際ビルヂング地下1階(東京・千代田区)にオープンする。

丸の内タニタ食堂。カウンセリングルーム(写真右)も備えている

同食堂は、タニタ社員食堂のコンセプトを忠実に再現したメニューを用意するほか、業務用の体組成計を備えたカウンセリングルームも設けて、営業時間内であれば常駐する管理栄養士などがアドバイスを行うサービスも無料で提供。また、利用シーンに合わせてレイアウトをフレキシブルに変更できるようになっており、さまざまなイベントに対応できるスペースになっているとのこと。

同社は、適正体重を維持するための健康計測機器といったハードを提供してきたが、ソフト面では、管理栄養士の指導によるバランスのとれた社員食堂メニューをまとめたレシピ本『体脂肪計タニタの社員食堂』の提供にとどまっているのが現状。

そこで今回は、レシピ本の購入者から「社員以外でも食べられる場所を提供してほしい」といった要望が多く寄せられたことに加えて、就業人口の多い東京・丸の内に店舗を構えることで、経営リスクとして企業の課題になっている"メタボ社員ゼロ"に向けた新しい「食」のソリュー ションを提供するのが狙いとのこと。

癒しの空間を演出する店内

同食堂の大きな特徴は3つあり、1つは単なるヘルシーな食事を提供する場ではなく、独自のヒーリング音楽やアロマテラピーなどを組み合わせ、癒しや活力を生み出す空間を提供すること。2つ目は、フロアレイアウトをフレキシブルに変更でき、イベントなどさまざまな用途に活用できること。3つ目は業務用のマルチ周波数体組成計「MC-980A」を設置したカウンセリングルームを設け、計測とともに常駐する管理栄養士など専門家による相談が受けられることとなっている。

提供するメニューは、タニタ社員食堂で提供している日替わり定食(800円)と、週替わりで提供される丸の内タニタ食堂独自のスペシャル定食(900円)の2品。いずれも栄養バランスに配慮し、1定食当たり500kcal前後、塩分は3g前後となっている。

所在地は東京都千代田区丸の内3-1-1 丸ノ内国際ビルヂング地下1階で、席数は最大70席。営業時間は11:00~15:00(土曜・日曜、祝祭日は休業)。