2012年1月より放送開始予定のTVアニメ『あの夏で待ってる』。『機動戦士ガンダム00』や『ハチミツとクローバー』の黒田洋介氏が脚本、『R.O.D-THE TV-』『かみちゅ!』の羽音たらく氏がキャラクター原案を担当するオリジナルアニメ企画として大きな注目を集めている。
監督には、TVアニメ『とらドラ!』や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を手掛けた長井龍雪氏、キャラクターデザインには、両作で長井監督とコンビを組んだ田中将賀氏が起用されるなど、豪華スタッフ陣でも話題の本作。注目のキャスト陣には、貴月イチカ役に戸松遥、霧島海人役に島﨑信長、谷川柑菜役に石原夏織、石垣哲朗役に荻原秀樹、北原美桜役に阿澄佳奈、山乃檸檬役に田村ゆかり、そしてりのん役に日高里菜といったメンバーが名を連ねる。そこで今回は、メインキャスト陣が語った作品の魅力について紹介しよう。
メインキャスト陣が語るTVアニメ『あの夏で待ってる』
――放送開始に向けての意気込みをお願いします
戸松遥「オリジナル作品ということで、どういった展開になっていくのか、自分自身も楽しみにしながら毎週アフレコに臨ませていただいております。スタッフの皆様と一緒に素敵な作品を作れるように頑張っていきたいと思っています」
島﨑信長「すごく面白くなる要素がたくさんあり、スタッフさんの情熱もたくさん感じる作品です。より良いものにするために、僕にできることを精一杯やっていきたいと思います」
石原夏織「オリジナル作品なので、私たちも本当に展開がわからない状況で毎回ドキドキしています。観てくださる皆さんも、きっとドキドキワクワクできるような作品になっていると思います」
荻原秀樹「おもしろ楽しく、みんなで収録をさせていただいておりますが、先日、出来上がった60秒PVのロングPVを観させていただいたところ、すごくクオリティが高く、観てくださる人は絶対に楽しめるのではないかと思いました。この作品は、高校生たちが映画を作ろうとするお話なのですが、僕自身も映画を作ってみたいと思えるような感じに仕上がっていて、すごく感動しました。本編が1月から始まりますので、ぜひ皆様には楽しみにしていただきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」
阿澄佳奈「オリジナル作品ということで、私自身も展開をすごく楽しみにしているところですが、アフレコでもキャラクターをゼロから作り上げていくような感じなので、その作業もやりがいがあってすごく楽しいです。『夏』『青春』『LOVE』を強く感じる作品なので期待して下さい」
田村ゆかり「高校生ならではの空気感が大好きで、檸檬のノスタルジーを感じながら演じてます。皆さんも甘酸っぱい気持ちになっていただけるのではないかと思いますので、ぜひ楽しみにしてください」
日高里菜「オリジナル作品ということで、私たち自身も台本をいただいて、読むのをすごく楽しみにしているのですが、皆さんの演技を見ながらドキドキして、毎回楽しんでアフレコに臨んでいます。私が演じるりのんという役は、人間ではない不思議なキャラクターで、個人的には本当にチャレンジとなるキャラクターになっていますので、演技のほうもいろいろと勉強して頑張っていきたいと思っております」
――ご自身が演じるキャラクターについて教えてください
戸松「イチカは謎の多い女の子です。見た目は、ちょっと大人っぽいスタイルで、なかなか日本人では見かけられない珍しい赤色の髪色をしています。不思議が多いイチカがどんな女の子なのかも楽しみに観ていいただきたいです」
島﨑「霧島海人君は、自分の気持ちに正直で、とてもわかりやすい性格をしています。また、妄想癖があります。受動的に見えがちですが、自分からも動いていくキャラです」
石原「柑菜ちゃんは、行動的で活発なんだけど、可愛い要素もある、本当にクラスでモテるタイプの女子なのではないかと思います。色々な気持ちが素直に出るキャラクターです。内面的にも外見的にもキュンとするタイプのキャラクターです」
荻原「哲朗は表向きのイメージと違い性格が多少複雑だと思います。自分の本音は言わないで、周りに併せたり気を使っているんではないかと思います。そんな不器用で人間味のあるキャラクターの哲朗。是非そんな心の中も皆さんに感じていただけるように演じていきたいです」
阿澄「美桜はおっとりとしたキャラクターです。基本的に話を振られるまでは黙っているみたいな感じの子なので、そんな美桜が何か言葉を発するときというのは、けっこうな想いを持って発しているのではないかと思いながら演じています。そんな美桜ですが、最初は見えないビックリするような一面もあるのでそちらも楽しみにして下さい」
田村「檸檬は、見た目は一番幼いのですが、イチカと同級生で、実は先輩という子です。謎だらけの人なので、私にもちょっとわからない部分があるんですけど、わりと達観した感じの、落ち着いた人という感じです」
日高「先ほども申しましたが、りのんは人間ではないので、感情をうまく表現するの難しいなと個人的に思っています。不思議なキャラクターで色々な表情があり非常にかわいいです」
――実際にアフレコをしてみて、難しかったところや注目してほしいところなどを教えてください
戸松「難しかったのは距離感ですね。海人とイチカの間のもどかしい距離感をうまく表現できたらなと思っているのですが、海人よりイチカのほうが年齢的には先輩ということもありまして、年下の男の子に憧れられるような年上の女の子というのは、自分の中でもあまり演じたことのないタイプのキャラクターなんですそのよい距離感というものを経験したことがないので(笑)、女子高だったもので、いろいろと想像し、自分の中で模索しながら作っています」
島﨑「.すごくナチュラルな高校生同士の関係性。それこそ距離感だったり。そういう生っぽさが持ち味な作品だと思うので、力まず素直にやるっていうところに最初すごく苦労しました。見所としては、一言で言うなら『甘く切ない恋愛模様』です。もう胸がキュッてなります。僕らも毎回アフレコの度に皆で盛り上がっています。皆様にもぜひキュッてしていただけると幸いです。」
石原「ちょっとムスってしたりするところがあるんですけども、その加減が難しかったですね。見所はやっぱり、現実でありそう!と思えるような、リアルな描写もあるので、ぜひこういう青春は過ぎちゃったよっていう方、昔を思い出して『あーこういうのあったなー』っていう風に振り返ってもらえる作品でもあるし、まだの方でも、『こういうのがもしかしたらあるかもしれない!』っていうふうに(笑)、想像してもらえる作品です。本当に幅広い年齢層の方に楽しんでもらえる作品になっていると思うので、ぜひぜひたくさんの方に楽しんで見てもらえたらいいなと思います」
荻原「最初に自分でイメージしたものと、実際に現場で要求されたキャラクターの方向性が多少ずれていたので、その修正に少し時間が掛かったのですが、なんとなく方向性がわかってきてからは、すごく自然な気持ちで哲朗と向かい合うことができていると思います。この作品は、高校生のあの淡い恋愛模様の擬似体験と言うか、グループ交際と言うか、こんな感じでこんなことがあったらすごく楽しいだろうなっていうのを具現化したようなアニメになっていると思います。また、ノスタルジックな雰囲気もあり、懐かしい気持ちにさせてくれる部分は、世代を超えて色々な方々が楽しめる作品でもあるなと感じています。本当にいろいろな世代の方に楽しんでもらえる作品だと思いますので、ぜひ楽しんで観ていただけるとうれしいです」
阿澄「おっとりとした所が美桜のいいところでもあって、そういうところを出したいなって思うんですけど、でも彼女なりに考えているところもあってという中であくまでほわほわと話す。このバランスが難しいなと思いながら、美桜らしさを最大限に生かしていけるよう気をつけつつ演じています。高校生の夏といえば、もうそれだけでときめいてしまうのですが、当たり前の日常の中で起こる出来事で、そこから生まれてくる感情だったり、ぶつかり合いだったり、うまくいったりいかなかったりするところは、本当に観ていてワクワクできる楽しいところだと思います」
田村「この作品は、ごく普通の高校生たちが出てくるお話なんですけど、キャラクターひとりひとりに個性があって、生きているんだというのがすごく感じられる作品になっています。同じひとつの、何てことのない空間なんだけど、みんなそれぞれに思っていることが違う方向を向いていて、自分から吐露しなくても垣間見えてくるものに、何かキュンとしたりする……そんなところが見所になるのではないかと思います。個人的に黒田さんのシナリオが大好きで、特に黒田さんの微妙なニュアンスのセリフ回しがとても好きなので、私も一視聴者として楽しみたいと思っています」
日高「人間ではない、不思議な謎のペットというか物を演じるのが初めてだったので、正解や方向性がわからなくて、家で練習していても本当にあっているのかどうかがすごく不安で、現場に来て、スタッフさんからこういう方向性でやってほしいという指示をいただいてから、自分の中で確立していくという状態なんですけど、少しずつりのんというキャラクターの方向性が、自分なりになんとなくですがわかってきた感じがします。人と人とが関わると、いろいろな感情が生まれて、うれしいとか楽しいだけではなく、切ないとか辛いとか、悲しい思いもあったりすると思うのですが、この作品ではそのあたりが本当にリアルに描かれているので、すごく感情移入しやすいのではないかと思います」
――最後に番組を楽しみにしている方へのメッセージを代表して戸松さんと島崎さんお願いします
戸松「オリジナル作品ということで、きっとご覧いただける皆様も、どういう展開になっていくのだろうと想像してくださると思うのですが、私たち自身もまったく同じ気持ちでアフレコに臨ませていただいています。スタッフさんを含め、みんなで良い作品を作ろうという気持ちで作品作りに臨ませていただいているので、そういったところが観ていただく皆様にも伝わったらいいなと思っています。一話からいろいろなシーンで伏線になりそうなものがたくさんありますので、何度も楽しんでいただけばうれしいです。よろしくお願いします」
島﨑「年齢層や性別に関係なく楽しんで観ていただける作品だと思いますし、現場でも熱く、楽しく、こだわって、毎回収録しています。皆様にも楽しんでいただけるよう、精一杯やっていきます。正直、面白いです! 言い切ります!」
――ありがとうございました
TVアニメ『あの夏で待ってる』は、2012年1月よりテレビ愛知、KBS京都、TOKYO MX、サンテレビ、チバテレ、テレ玉、tvk、信越放送、BS11、AT-Xにて放送開始。
TVアニメ『あの夏で待ってる』放送スケジュール
放送局 | 放送開始日 | 放送時間 |
---|---|---|
テレビ愛知 | 2012年1月9日 (月) | 毎週月曜日 25時30分~ |
KBS京都 | 2012年1月9日 (月) | 毎週月曜日 25時30分~ |
TOKYO MX | 2012年1月10日 (火) | 毎週火曜日 26時00分~ |
サンテレビ | 2012年1月11日 (火) | 毎週水曜日 24時35分~ |
チバテレ | 2012年1月11日 (水) | 毎週水曜日 25時30分~ |
テレ玉 | 2012年1月12日 (木) | 毎週木曜日 25時05分~ |
tvk | 2012年1月12日 (木) | 毎週木曜日 25時15分~ |
信越放送 | 2012年1月14日 (土) | 毎週土曜日 25時45分~ |
BS11 | 2012年1月11日 (水) | 毎週水曜日 24時30分~ |
AT-X | 2012年1月10日 (火) | 毎週火曜日 10時00分~ / 22時00分~ 毎週金曜日 16時00分~ / 28時00分~ |
※放送開始日、放送時間が都合により変更になる場合がある。 |
■TVアニメ『あの夏で待ってる』おもなスタッフ
監督 / 長井龍雪◆脚本 / 黒田洋介◆キャラクター原案 / 羽音たらく◆キャラクターデザイン / 田中将賀◆背景 / 草薙◆音響監督 / 明田川仁◆音楽 / I've sound/井内舞子◆オープニングテーマ / Ray「sign」◆エンディングテーマ / やなぎなぎ「ビードロ模様」◆制作 / J.C.STAFF
■TVアニメ『あの夏で待ってる』おもなキャスト
貴月イチカ / 戸松遥◆霧島海人 / 島﨑信長◆谷川柑菜 / 石原夏織◆石垣哲朗 / 荻原秀樹◆北原美桜 / 阿澄佳奈◆山乃檸檬 / 田村ゆかり◆りのん / 日高里菜
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