トム・クルーズがロックスターを熱演し、アメリカでは大きな話題となったミュージカル映画『ロック・オブ・エイジズ』が2012年9月に日本公開されることが決定した。

映画『ロック・オブ・エイジズ』は、ブロードウェイ発で大人気を博した同名のミュージカルを映画化した作品。ミュージカルの方は、2006年のロサンゼルス公演を皮切りに、2009年にはニューヨーク、その後もロンドン、オーストラリア、韓国で上演。日本では今年の10月から11月にかけて西川貴教、島谷ひとみ主演で上演された。待望の映画版の監督を務めるのは、2007年に大ヒットを記録したミュージカル映画『ヘアスプレー』など知られるアダム・シャンクマン。『ヘアスプレー』では監督でありながら振付も担当、ダンサーや振付師という特殊な経歴を持つ同監督が、再びミュージカル原作の映画化に挑んだ作品となる。

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物語の舞台は、1980年代のハリウッドで成功を夢見る若者が集まるストリート「サンセット・ストリップ」。女優を目指し田舎から出てきたシェリーと、ロックスターを夢見る都会育ちの青年ドリューを中心に、デフ・レパード、ジョーン・ジェット、ジャーニー、フォリナー、ボン・ジョヴィ、ナイト・レンジャー、REOスピードワゴン、パット・ベネター、トゥイステッド・シスター、ポイズン、ホワイトスネイクといった1980年代を代表するロック・バンドの名曲に乗せ、青年の夢とロマンスが描かれる。

シェリー役には映画『バーレスク』(2010)のジュリアン・ハフ、ドリュー役には映画初出演となるディエゴ・ボネータが抜てきされ、その他にもラッセル・ブランド、ポール・ジアマッティ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、マリン・アッカーマン、R&B界の女王メアリー・J・ブライジ、エミー賞に何度も輝いてきたブライアン・クランストン、アレック・ボールドウィンなど豪華キャストが集結。そしてトム・クルーズは、物語に君臨する世界最強のロックスター「ステイシー・ジャックス」を演じている。

過去に『トップガン』(1986)や『マグノリア』(1999)といった作品でその歌唱力を披露してきたクルーズだが、今回の役作りにあたっては、ガンズ・アンド・ローゼズのボーカリスト、アクセル・ローズに指導を仰ぎ、1日5時間週5日のボーカル・トレーニングを敢行したという。劇中では、デフ・レパードの「Pour Some Sugar on Me」、ボン・ジョヴィの「Wanted Dead or Alive」、スコーピオンズの「Rock You Like a Hurricane」といった当時の名曲を披露している。

なお、撮影現場に訪れたデフ・レパードのギタリスト、フィル・コリンは「すごいもんだと思ったよ。彼はそれまでボーカル・レッスンも受けたこともなかったって言うんだから。完璧なロック・スターだ!」と話し、大絶賛していたという。