デパ地下の和菓子屋で働く主人公が菓子や客にまつわる様々な謎を解いていく『和菓子のアン』

書籍の感想・レビューの管理サイト「読書メーター」は「お正月に読みたい!2011年心に残った本ランキング」を12月19日に発表した。この企画は2010年12月1日から2011年11月30日に読まれた累計490万冊の書籍とその感想・レビュー140万件を集計し、その中から「書籍/小説」「コミック」「ライトノベル」に分けてランキングを付けるというものだ。

「読書メーター」は2008年のリリース以来、累計15万人のユーザーが350万件の感想・レビューを投稿、書籍の登録数は1,870万冊に上る。これまでにも書籍の売り上げではなく「どれだけ読まれたか」を基準としたランキングを発表していたが、今回はさらにそれに加え、「心に残った本」をコンセプトとしてランキングを算出している。

気になるランキングの内容だが、各部門の1位は以下のようになっている。

「書籍/小説」部門
作品名 『和菓子のアン』(光文社)
著者 坂木 司
読了人数 1,123人
感想・レビュー数 594件
コミック部門
作品名 『よつばと! 11巻』(電撃コミックス)
著者 あずま きよひこ
読了人数 1245人
感想・レビュー数 539件
ライトノベル部門
作品名 『ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常』(メディアワークス文庫)
著者 三上 延
読了人数 1263人
感想・レビュー数 582件

3部門それぞれ20位まで集計されており、全てのランキングはこちらから見ることができる。

震災や原発事故、欧州の経済不安など、2011年は世界的に見ても激動の年だった。世相を反映した書籍が多いかと思いきや、意外とそうでもない。人々の間にはまだまだ本を読む心の余裕があるようだ。