『ヒミズ』のポスター。主人公の染谷将太と、ヒロインの二階堂ふみは共に第68回ヴェネチア国際映画祭最優秀新人俳優賞を受賞した

人気コミックの映画化として注目を集めている、園子温監督『ヒミズ』の予告編とポスターが10月20日に解禁された。

『ヒミズ』は『行け!稲中卓球部』で有名な古谷実原作のコミック『ヒミズ』の実写版であり、鬼才・園子温が監督を務める野心的な作品だ。本作品の主人公・住田役の染谷将太と、ヒロイン・茶沢役の二階堂ふみは、今年8月31日から催された第68回ヴェネチア国際映画祭において最優秀新人俳優賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)を共に受賞しており、来年1月の一般公開前から期待が高まっている。

原作のコミック『ヒミズ』は週刊マンガ誌『ヤングマガジン』で2001年に連載を開始し、単行本全4巻が発売されている。古谷実のそれまでのギャグマンガ作家としてのイメージを根本から覆した『ヒミズ』は、心に闇を抱えた少年の孤独と葛藤、そして作品全体を包む閉塞感をリアルに描き、多くの年齢層の読者を獲得した。満を持して映画化された本作品の監督・園子温は過激な暴力シーンを用いることで知られている。代表作は『愛のむきだし』、『冷たい熱帯魚』など。

一般公開は2012年1月14日の予定。配給はギャガ。

(C)2011「ヒミズ」フィルムパートナーズ