――今回の作品で完全燃焼とおっしゃっていましたが、監督の中では今回のシリーズが『牙狼<GARO>』を締めくくるというイメージなのでしょうか?

雨宮監督「まあ、ずっとやっているわけにもいかないですからね(笑)。形はどうあれ、今の世界観、冴島鋼牙の物語は、きちんとどこかで完結させないといけないという気持ちはあります。ただそれは、前回のシリーズのときも、スペシャルのときも、映画のときも思っていたことで、毎回、次があると思って作ってはいないです」

――とりあえず完全燃焼して、また何かあればあらためて作るといった感じでしょうか?

雨宮監督「そういうことになりますね。今回のシリーズも、まだ最後の話ができていないので、燃焼し切れてはいないんですよ。ただ、だからといって次があるという感じではないです」

――監督にとって、冴島鋼牙というキャラクターはどのような位置付けになっていますか?

雨宮監督「揺ぎ無く、強くてカッコいいキャラクターですね」

紡がれる冴島鋼牙の物語……

――監督にとって、理想のヒーロー像ですか?

雨宮監督「冴島鋼牙は、理想のヒーローになれる存在といったほうがいいかもしれません。僕はがめついので(笑)。まだひとつ足りていない要素があるので、今回のシリーズで完成させたいと思っています」

――それでは最後に新たなTVシリーズ『牙狼<GARO>~MAKAISENKI~』を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします

雨宮監督「『牙狼<GARO>』というのは黄金騎士の物語なんですけど、それと同時に、ガロを取り巻く周辺の物語でもあると思っています。今までの作品の中では、今回が一番バラエティに富んでいて、一話完結の物語の中に、いろいろなテイストの話が含まれているので、新しく観る人にも、今まで観てきてくれた人にも、絶対に何か一本、自分の肌にしっくりとくるお気に入りのエピソードがあると思っています。なので、そのエピソードを探しつつ、全体も最後まで観ていただけると、僕が今回のシリーズでやりたかったこと、表現したかった要素が伝わると思います。よろしくお願いします」

――ありがとうございました



なお、『牙狼<GARO>~MAKAISENKI~』はテレビでの放送のほかに、全国5都市にて連続プレミアムレイトショーが開催されている。プレミアムレイトショーでは、テレビ放映に先行して劇場公開が行われるので、興味のある方はこちらも注目してほしい。スケジュールなどの詳細は公式サイトにて。

(C)2011 雨宮慶太/東北新社