コレだけやっていれば英語はできるようになる―。そんなセリフにめっぽう弱いのが私(=英語挫折経験者)。英語に"近道"はあるのか? 効率のいい勉強法は? アルクの英語教材編集部 副編集長の山本高裕さんにオススメの学習法を教えてもらった。

「挫折だらけの英語学習を"劇的"に変える5つの方法」はこちら

【1】得意分野に"特化"する

アルク英語教材編集部 山本高裕副編集長

「『コレだけやれば英語ができる』という"近道"は、残念ながら個人的にはないと思います」と山本さん。英語学習で大事なのは、地道に学習を継続し"積む"こと。だから「どんな勉強だったら英語を続けられるか」を考えることが大切だそうだ。そこでオススメなのが得意分野を追求していく方法。不得意分野だとすぐに勉強に嫌気がさすこともあるが、好きな分野なら比較的楽しく勉強できるはず。聞くのが好きならヒアリング、書くのが好きならライティング、語句が好きなら単語の暗記に専念し、それを習慣化する。

それでは、ほかの分野が伸びないままでは……と不安に感じるかもしれないが、意外にそうでもないという。たとえば、語句の勉強をしていればそれに付随するセンテンスも読むことになる。参考書などに付いているCDで英語の音も聞くこともあるだろう。つまり、「語句」の勉強をベースにしているうちに、ほかの分野も一通り勉強していることになっていたりするのだ。だから安心して(!?)、自分の得意な分野にどっぷり使ってみてほしい。

【2】自分に不向きだと思ったら「次いってみよう!」

「得意分野」がわからない、という人もいるだろう。そんな時も焦る必要はない。「何が好きかを見つける"旅"も楽しんで」と山本さん。書店に行けばさまざまな書籍が出ているし、英語のニュースやドラマを試しに見たり、聞いたりしてみるのもいい。「これだったら始められるかも」というところから、とりあえずやってみよう。「自分に不向きだと思ったら、次にいけばいい」というくらいの気楽な気持ちで。よくわからなければ、まずはTOEICテストを受験し、自分の得意分野を客観的に見てみるのも手だそうだ。

【3】基本的な質問と相づちで「聞き上手になる」

『英会話コエダスMyET版 プレミアパック』なら発音もチェックしてくれる

英語が話せないと悩む人に必要なのが、会話をした気分になれる感覚。その"気分"を味わうためにはまず「これなあに?」「これどう?」といったレベルの簡単な質問と、「I see.」「I think so.」といった簡単な相づちをマスターするといい。「質問される前に質問し、何か相手が言ってきたら相づちをする。通じたかどうかはよくわからなくても英語での会話をこなせたという達成感を持つことができます」と山本さん。

ただ、こうした基本的なフレーズでもすんなり口から出てくるようになるのは意外と大変だ。「何度も口に出して言うしかないですね」と山本さん。例えばアルクのとことんスピーキング練習シリーズ『英会話コエダスMyET版 プレミアパック』は、会話で特に必要な表現を徹底的に口に出して練習できる教材。周りに気兼ねなく、PCソフトで発音もチェック。「Good!」「Excellent!」と褒めてくれたりする。「英会話の"コソ勉"(=コソコソ勉強すること)にとても便利です(笑)」とのことだ。

【4】語彙は覚えるよりストックすべし

『英辞郎 on the WEB』はiPhone版や、より速く学習にも便利なPro版 もある

ビジネスなどの少し込み入った内容の会話となると使う語彙も難しくなるが、「何が何でも覚える必要はない」そうだ。契約書の話をするのであれば、関連語彙を集めてメモしておけばOK。例えば「specification(仕様書)」と書いておけば、それを見て話せる。得意分野の話でも同じだ。例えばカメラが趣味で、その話をしたいなら、「焦点距離」とか「被写界深度」といった用語を日ごろからノートなどにまとめておこう。単語を並べているだけでも言いたいことは相手に伝わるもの。それに、何度も見たり使ったりしていると、いつしか覚えていることも多い。

「いまは携帯端末でも簡単に英単語が調べられます。情報を収集できるツールと方法を持っておくといいですね」。英和・和英データベース「英辞郎 on the WEB」なども積極的に活用してみたい。

【5】「コピペ」上手が英語を制す!

アウトプットはマネをするのが一番早い。たとえば、Twitterならほかの人がツイートしていることのマネをしてみる。ちなみに、山本さんは写真の共有を目的にしたコミュニティサイト「Flickr」でいろんな褒め言葉を覚えたそうだ。「自分と同じような思考を持った人がどう英語を使っているか、それをコピペして使っているうちに、自分の言葉、生きた言葉になる感じです」。

日常では外国人と面と向かって話す機会はそれほどないが、ネット上ならいつでもどこでも英語でコミュニケーションはとれる。「今後日本人は、話すより書く方で英語を使うことが増えるのでは?」と山本さん。「書くこともアウトプット。日頃書いている英語は発音にたとえ難があってもそれなりに使えるようになるはずです。TwiiterやSNSなどでどんどん英語を発信していくといいと思いますよ」。

【6】TOEICテストで自分を追い込む方法も

もし、「英語ができないと会社をクビになる」という状況に追い込まれたら、必死になって勉強するだろう。英語にかける時間を"積む"ことは大事だが、たまには自分を追い込む状況を作ってみるのも手。たとえば、定期的にTOEICテストを受け、目標を立ててそれをクリアしていく。「英語は果てしないもの。ところどころに"目印"を置いていく感じでTOEICテストを受けてみましょう」。

最後に山本さんは、「大事なのは積んでいるか積んでないかです。1年かかるか3年かかるか、という点で個人差はありますが、英語は積めば必ず結果はでてくるものです」と話した。苦手な分野ではなく得意な分野を追求する―。英語と長く付き合っていくには、そうした発想の転換も必要なのかも。

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