節電対策として自動車メーカーなどで実施されている「輪番休日(平日休み)」を利用して、株式投資にチャレンジする人が増えている可能性がある。楽天証券によると、7月の木曜、金曜日の売買代金・取引人数は前月比で約1割増加しており、資料請求の数も増加したという。

楽天証券では、ホームページ上に「今夏は、輪番休日(平日休み)を利用して株式投資にチャレンジ!!」という特集も設けているが、実際、7月の木曜日、金曜日の売買代金と取引人数は前月比で1割増加したという。同社株式事業部長の平岡祥子氏によると、木曜と金曜日はどちらかというと相場の上昇、下降も大きく、値段が下がったところを買う投資家も多い。

従って、売買代金と取引人数の増加が輪番休日の影響なのかどうかは分からないというが、可能性としてはあるという。

楽天証券特集「今夏は、輪番休日(平日休み)を利用して株式投資にチャレンジ!!」

さらに、7月は資料請求をした人数も増加。7月に初めて口座開設をした人が取引する銘柄としては、株主優待や配当の権利が得られる銘柄が多いという。その例として、イオンやビックカメラなど8月の株主優待銘柄、また、9月の株主優待銘柄である全日空が多く買われたという。

7月に木曜日、金曜日に売買代金・取引人数が増えた状況と、初めて口座開設をした人が取引する銘柄が堅実なものであることを考えると、輪番休日に初めて株式取引を行った人が多いという事情が、浮かび上がってくるのではないだろうか?