女優の満島ひかりが20日、東京・シネマート新宿で行われた映画『ラビット・ホラー3D』の完成披露試写会に出席した。

清水崇監督、満島ひかり、澁谷武尊 拡大画像を見る

『ラビット・ホラー3D』は、10歳になる少年、大悟(澁谷武尊)がある日突然、学校の飼育場のウサギを惨殺し、口のきけない姉キリコ(満島ひかり)は、弟の異変に驚愕する。大悟は、夜になるとどこかへ消えていき、おぞましい異世界へのスリップを繰り返す。なぜか口を閉ざす父親、不可解な死を遂げた継母、正体不明のウサギ。愛する弟を必死に守ろうとするキリコは、たった1人でこれらの謎に立ち向かうが、衝撃の真実が待ち受けていた…というストーリー。キャストは、満島のほか父親役に香川照之、癖のある役どころで大森南朋、緒川たまきが出演している。監督は、『呪怨』や『戦慄迷宮3D』を手がけた清水崇。

舞台あいさつには、主演の満島、弟役の澁谷、清水監督が登場し、満島は、「台本を読んですぐにやろうと思いました。日本のホラーは苦手ですが、そういうホラーではなかったんです。奇妙な絵本を読んだときのような感覚があって、好きな作品です」と作品の感想を語った。幽霊やゾンビではなく、かわいいきれいなものの中にある怖さを表現したかったという清水監督は「満島さんには、撮影中に『呪怨とか信じられない! どういう人が観るわけ?』としょっちゅう言われてました(笑)。どういうわけでオレに言ってくるのか謎ですが、そんな風にはっきり言う彼女が好きな作品って言ってくれて嬉しいです」と、ホラー嫌いの満島に作品を褒められてほっとした様子で話した。

『呪怨』の"としおくん"がサプライズで登場。その個性的なキャラクターに出席者一同が苦笑い

また、弟役の澁谷は満島について、「最初のほうは、話すこともなくって…。でも満島さんの昔の話をしてもらって仲良くしてもらいました」と恥ずかしそうに話すと、満島は「実生活でも一番下の弟を溺愛していました。映画の中でもそれは表現されていると思います。大人と芝居するより、子供と芝居してるほうが楽しい! 自分が迷うことがあったら、武尊くんの目を観て『よしっ!』って気合を入れてました」と笑顔で話した。

また、舞台あいさつには、劇中にも出てくるウサギの着ぐるみと、さらに『呪怨』の"としおくん"も登場。"としおくん"からウサギに花束が手渡された。しかし、全くしゃべらず、笑わない"としおくん"に満島も澁谷もタジタジ。「友達になれるかな…?」と2人で顔を見合わせて苦笑いしていた。

映画『ラビット・ホラー3D』は、9月17日(土)より全国で公開される。