7月4日よりスタートする時代劇ドラマ『水戸黄門 第43部』(TBS系 毎週月曜 20:00~)の制作発表会見が27日、京都市右京区の東映京都撮影所で行われ、レギュラー出演者の里見浩太朗、東幹久、的場浩司、雛形あきこ、林家三平、内藤剛志が出席した。

左から、内藤剛志、雛形あきこ、東幹久、里見浩太朗、的場浩司、林家三平 拡大画像を見る

今回の旅は、江戸から伊勢神宮を目指して東海道を西進。庶民の暮らしによりスポットを当て、人と人とを繋ぐ人情や絆といった"日本人の原点"を描く。

会見では、里見が内藤、三平らとともに東日本大震災の被災地・岩手県大船渡市などを5月に訪れていたことを明かし、「"世直しの黄門様"として何もせずにいることはできないと思った」と心情を告白。被災地では避難所の体育館で歌や殺陣などを披露したという。「その後、体調が悪くて体育館に来られなかった人たちを訪ねたら、『行けなくてごめんなさい』と逆に気遣われて涙がこぼれた。人と人との繋がりを強く感じました」と語った里見は「そんな"日本人の心"をドラマを通して訴えていきたい」と意気込みも新た。「被災地に義援金が行き渡っていないというニュースには怒りを感じる。『JIN』じゃないけど(黄門が)現代にタイムスリップして、『何をやってるんだ!』と言いたいですね」と物申す一幕もあった。

内藤も「里見さんたちが『水戸黄門』の主題歌の『ああ人生に涙あり』を歌いながら避難所に入ると、お年寄りが涙をボロボロ流している。その光景を見て、『水戸黄門』がどれだけすごい番組なのかを痛感しました」と体験談を。「そんな番組に参加させてもらっているのは光栄。いつか復興した東北を"黄門様一行"で旅したいというのが今の夢です」と感慨深げに語っていた。

また、前作の『第42部』からレギュラーに加わった助さん・格さん役の東と的場、楓役の雛形にとっては今作が2回目の旅。今回はそれぞれのキャラクターを深く掘り下げたシーンもという。東は「剣の使い手というだけではない、人間の弱い部分も存分に出していける作品になっていると思います」と、的場は「前回以上に、愛とやさしさと勇気を届けられる作品に」と、雛形は「女性らしさやセクシーな部分、楓の性格を見せられるシーンが増えたので、楓をもっと身近に感じてもらえると思います」と意欲的。そんな中、3月に女優の国分佐智子と結婚したばかりの三平は「海老名家の印籠は奥さんに渡したので、今度は黄門様の印籠を持たせて欲しいです!」とおのろけを交えた意気込みを披露して一同を笑わせていた。