"銀座のシンボル"時計塔を持つ和光本館が24日にリニューアルオープンした。館内にはセイコー旗艦店「セイコーサロン」も出店し、音楽プロデューサーの松任谷正隆氏、モデル・女優の久保京子さんらがテープカットを行った。

東京・銀座4丁目の交差点にある和光本館。"銀座のシンボル"である時計塔には、新たに「SEIKO」のロゴマークが入った

リニューアルにともない、和光本館の時計塔には「SEIKO」のロゴマークも掲げられた。1階はセイコーウオッチの主力製品がそろう「セイコーサロン」で、地階ではセイコークロックの高級掛時計・置時計を販売。2階のメガネ売場では、セイコーオプティカルプロダクツのレンズやフレームを取りそろえた。

音楽プロデューサーの松任谷正隆氏

モデル・女優として活躍する久保京子さん

セイコーHD代表取締役社長、服部真二氏

服部社長、松任谷氏、久保さんらによるテープカットが行われ、多くの報道陣や関係者が駆けつけた

オープニングイベントに招かれた松任谷氏は、「セイコースポーツマチック5」をきっかけにセイコーのファンになったという。

「僕の生涯において、テープカットはこれが最初で最後だと思います(笑)」と発言し、会場の笑いを誘った松任谷氏。「でも、それが和光で本当にうれしい。僕が子供だった頃から、ここは文化の聖地、銀座の顔であり、僕にとっても思い入れの深い場所。古いものと新しいものを共存させつつ、これからも末永く銀座の顔でいてほしい」と挨拶した。

一方の久保さんは、「和光はよく母に連れられて来ていました。"大人のおもちゃ箱"みたいで、憧れの地でした」と和光について振り返り、「28歳になる私の息子もセイコーの時計を使っています。今度は息子と、デートのような感覚で和光に遊びに来たいですね」と語った。

「セイコーサロン」の入口正面に展示された「クレドール ノード スプリングドライブ ミニッツリピーター」(写真左)。オープニングイベントでは、雫石高級時計工房時計師、平賀聡氏による「グランドセイコー分解組立デモ」も行われた(同右)

「セイコーサロン」は、セイコーウオッチの主力商品を網羅した国内最大級の売場に

セイコーホールディングス代表取締役社長の服部真二氏は、今回のリニューアルについて「ここではグランドセイコーやクレドールといった高級品から、ランナーズウオッチまで、セイコーの時計のほとんどを見ることができます」と説明。「今年で130周年を迎えたセイコーの旗艦事業である『ウオッチ』『クロック』『メガネ』の先進技術を、銀座のシンボルでもある和光本館から国内・海外へと発信していきたい」と決意を述べた。