お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が18日、都内で『絵本マボロシの鳥』(5月20日発売 3,000円 講談社刊)の出版会見を行った。

『絵本マボロシの鳥』の発行記者会見に臨んだ太田光(左)と藤城清治 拡大画像を見る

同書は、太田光のベストセラー短編小説集『マボロシの鳥』(新潮社刊)の表題作『マボロシの鳥』を、影絵作家の藤城清治氏によって絵本にした作品。いつの時代かどこの国か分からない町外れの劇場「オリオン座」を舞台に、魔人チカブーの芸『マボロシの鳥』と劇場の人々をメルヘンティックに描く。

藤城氏の大ファンだという太田は「普通の会見は緊張しないんだけど、昨日から緊張してますよ」と話し、「先生の絵本は幼いころから読んでて、僕にとっての藤城清治は歴史上の人物なんです。小説が出版された時は、物語が上手く伝わるのか悩んでましたが、先生の絵を見て小説を書いて良かったと思いました」と喜んだ。

その一方で、「今日は沢尻(エリカ)のXデーと裕也さんが捕まる日とかぶらなくて良かった」と太田節がさく裂。「僕の小説は取っ付きにくいところがある。でも先生の絵を見て、読者のイマジネーションが不足してると思いましたね。俺の本が悪いんじゃなくて、読者が悪いんだと(笑)。ある意味自信になりましたよ」と毒舌も絶好調だった。

「本屋大賞も直木賞もノミネートさえされなくて、ブーブー言っていた」としながらも「先生の絵で初めて作品が完成したんだなと思った」と喜びもひとしおの様子

また、藤城氏は「太田さんの本を読んで、宮沢賢治やアンデルセンにはない現代のメルヘンを感じて面白いと思いました。僕としては初めて力を結集して作った絵本。僕の作品の中では一番じゃないかと思いますよ」と自信を見せていた。