『Dr.パルナサスの鏡』のジャパンプレミアが14日、東京・六本木で行われ、テリー・ギリアム監督とリリー・コールが登壇。ゲストに爆笑問題、西川史子らが招かれた。

テリー・ギリアム監督(右)と対面した爆笑問題の太田光

ギリアム監督はヒースについて「世界最高の俳優を失った。でも彼を讃える最後の作品ができたので、思いを馳せながら見てほしい」

2008年1月に急逝した故ヒース・レジャーの遺作であり、彼が演じたトニーをジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が代役を務めたことでも話題の本作。ゲストの西川は「なんとか作品を完成させようという男の友情が感じられて、すごく素敵だなと感じました。映像もきれいで、監督の持つ世界観に引き込まれますね」と映画を見ての感想を語った。この日は西川のほか、渡香奈、えれなといった美女達も招待ゲストで登場し、ジャパンプレミアに華を添えた。

ヒースの急逝により完成も危ぶまれたが、「彼と親しかった人たちに私から電話した結果、ジョニー、ジュード、コリンが助けに来てくれた。3人とも傑出した俳優達で、ヒースが演じた役柄をすぐに吸収してくれたし、彼らへのギャラの全額をヒースのお嬢さんに送ってくれたんだよ」とギリアム監督。舞台挨拶では、ジョニー・デップが「悲しい事情から出演することになりましたが、プロジェクトの一部となれて光栄です。見る者を虜にする映画を完成させた監督、ヒース、そして作品に関わった人全員に敬意を表したい」と綴った手紙も披露された。

写真左から田中裕二、リリー・コール、ギリアム監督、太田光。監督は観客のサインや握手に気軽に応じるなど上機嫌だった

ギリアム監督の大ファンという爆笑問題が登場すると、いきなり監督が太田にキス。太田も「昨日は一晩ベッドで一緒でした(笑)」とジョークを飛ばした。長編映画監督への挑戦が話題となっている太田に、「監督を志望するなら、撮影現場に行って掃除から始めてみるといいんじゃないかな。私の次の作品でその役目を果たしてみては?」と監督が冗談交じりに勧誘。太田が「彼は『モンティ・パイソン』出身の"芸人上がり"だから、そういうこともしないといけなかったんですよ」と返すと、監督は「いまはシリアスな映画監督なので。芸人とは一緒にされたくないね」。その発言に「そういうことは『アバター』に勝ってから言いなさい!(笑)」と太田の毒舌が炸裂。すかさず田中から「お前が言える立場じゃないだろ!」とツッコミが。両者のやり取りに、観客も笑いが絶えなかった。

『Dr.パルナサスの鏡』は、1月23日よりTOHOシネマズ有楽座ほかにて全国ロードショー。