"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回は節電意識がテーマ。東日本大震災で高まる節電意識。妻たちは今どんな節電をしているのか? 電力不足が懸念されるこの夏の対策は?

今回紹介するのはキャリア・マムが今年4月に行った「主婦たちの『節電』意識調査」。同社のWEB会員である全国の20代から50代の主婦307人にインターネット調査した。

節電をしている主婦の割合は、「前からしている」(72.0%)と「最近するようになった」(26.1%)を合わせて実に98%。「照明をこまめに消す」(97.0%)、「コンセントを抜いている」(71.1%)、「主電源を切る」(64.1%)、「エアコンの設定温度を調整する」(60.1%)など身近なところで節電を心がけている主婦が多く、「省エネ家電に替えている」という主婦も約3割(29.6%)いた。

「節電対策、停電対策のために、最近、変化した生活習慣」としては、「洗濯回数を減らす、洗剤を替える」、「なるべく車を使わない」が10.4%でトップに並び、以下「調理家電・食洗機の使用を減らす」(9.1%)、「エレベーターをなるべく使わない」(8.1%)、「照明をこまめに消す」(7.5%)と続いている。主婦の多くが車やエレベーターの使用を減らそうとしていることについて同レポートでは、「一時的なガソリン不足や計画停電の影響が懸念された際に多くの人を悩ませた経験からだろう」と分析している。

では、電力不足が懸念されるこの夏を主婦はどう乗り越えようとしているのだろう。「『夏ならでは』または『今年の夏』に、やってみよう、出来そうと思う節電アイデア、節電のコツ」を聞いたところ、上位に入ったのは「図書館など外で過ごす」(15.6%)、「遮光カーテン・すだれをつける」(12.1%)、「なるべくエアコンを使わない、温度調整」(11.4%)、「グリーンカーテンを作る」(9.8%)などだった。「涼感シート・氷枕を使う」(6.2%)、「首を冷やす」(4.9%)、「薄着、涼感タイプの下着や服を着る」(3.3%)など、体にじかに触れるものをうまく選んで暑さをしのごうという主婦も結構多いようだ。

「停電に備えて準備していること、あるいは準備しようと思っていること」として多くの主婦が挙げたのは「懐中電灯などの準備」(87.2%)、「携帯などの充電」(72.5%)、「飲み水の確保」(58.7%)、「お風呂の水をためる」(55.0%)、「保冷剤の準備」(43.1%)、「調理不要の食品を買う」(36.7%)だった。また、夏の計画停電が実施された場合の心配事については、「熱中症・体調不良」(40.4%)や「食材の保存」(33.0%)、「学校給食」(12.8%)、「暑さ対策」(12.8%)などを挙げる主婦が多かった。