映画『豆富小僧』の初日舞台あいさつが29日、東京・有楽町の丸の内ピカデリー3で行われ、深田恭子、武田鉄矢、小池徹平、宮迫博之、平野綾、はるな愛らが出席した。

映画『豆富小僧』の初日舞台あいさつに立った深田恭子　拡大画像を見る

公開初日となるこの日は、主人公の豆富小僧の声を担当した深田恭子をはじめ、豪華なキャスト陣が勢揃い。深田は「私はこの『豆富小僧』が大好きなので、公開をとても楽しみにしていました」と笑顔を見せ、「音のない世界からイメージして演じる声のお仕事は、ほんとうに難しいと心から思いましたね」と振り返った。収録前に原作を読んでいたという平野綾は、現代の日本で妖怪が見える数少ない人間の室田アイ役。「妖怪と聞くとドロドロしたイメージがあったりするんですけど、『豆富小僧』に出てくる妖怪たちは可愛い妖怪たちばかりです」と感想を述べ、「実際にこういう妖怪が身近にいたらいいですね(笑)」と話していた。

また、完成披露試写会に出席できなかった宮迫博之も会場に駆け付けて「僕が声の仕事をやる時は、だいたい悪の親玉なんすよね(笑)」と不満顔を見せたが、「今回も悪玉ということで役作りもせず自分の中にあるものを出そうと思いました」と自然体で臨んだことを明かし、「素敵でピュアな作品。今の日本に絶対に必要な映画だと思いますよ」とアピールした。

左からはるな愛、宮迫博之、小池徹平、深田恭子、武田鉄矢、平野綾、河原真明監督、杉井ギサブロー総監督

本作は、京極夏彦原作の小説『豆富小僧双六道中ふりだし』(角川文庫刊)をもとに、日本初の3Dアニメーションとして映画化。盆に載せた豆腐を持つだけが取り柄の妖怪・豆富小僧の、江戸時代からタイムスリップした現代の日本での冒険を描く。

映画『豆富小僧』は、丸の内ピカデリーほかにて全国公開中。