女優の栗山千明が27日、ナタリー・ポートマン主演の映画『ブラック・スワン』の特別試写会に出席し、バレリーナの上野水香とトークショーを行った。

映画『ブラック・スワン』の特別試写会に出席した栗山千明(右)と上野水香 拡大画像を見る

同作は、『白鳥の湖』の主役に抜てきされたバレリーナのにニナ(ナタリー・ポートマン)が、極めて難易度の高い表現力を求められる可憐で繊細な白鳥と自由奔放にして邪悪な黒鳥の踊り分けに悩み、新人ダンサー・リリー(ミラ・クニス)の出現などによりプレッシャーを感じ始め、精神的に追い込まれていくスリラー。主演のナタリー・ポートマンは、バレリーナ特有のしなやかな肉体に改造するために10カ月にわたる過酷なトレーニングに挑んだ意欲作で、本年度のアカデミー賞で主演女優賞を受賞した。

黒鳥をイメージしたという妖艶な黒いドレス姿で登場した栗山は一足早く作品を鑑賞し、「彼女の新しい一面を見られました。バレリーナとしてスイッチが入るとガラっと変わるところがカッコよかった」と感想を語った。幼い時に自身もバレエを習っていたという栗山だが、「やっていたとはいえない程度ですが」と謙そんしつつ、「お芝居やモデルの仕事など、色々な場面でバレエの経験が生きていると思います」と笑顔。バレエ経験者の視点からも「バレエのシーンは鳥肌が立ちました。ナタリー・ポートマンのバレリーナらしい体型にびっくり」と賞賛の言葉を述べた。

一方、現役バレリーナとして世界で活躍する上野も「上半身だけでバレリーナらしさを出すのは難しいはず。彼女の表現者としての素晴らしさを感じました」とナタリー・ポートマンの演技を絶賛。「ナタリーの美しさ、踊るシーンは特に見どころですね。ダンサーとして見ても、『白鳥の湖』が現代風にアレンジされていて面白いと思います」と話していた。

映画『ブラック・スワン』は、5月11日よりTOHOシネマズ日劇ほかで全国公開。