全日本空輸(ANA)はこのほど、同社が導入するボーイング787型機(以下、787)の就航に向け、787パイロット養成の訓練を開始したと発表した。訓練には同社機長10名が参加し、同社およびBoeing Training & Flight Servicesにて18日より開始、5月17日に技能証明に係る訓練を修了する予定。

ボーイング787機体イメージ

ボーイング787コックピットイメージ

同訓練は、最新鋭の模擬飛行装置や飛行訓練装置、デスクトップトレーナーなどの訓練機器を活用したプログラム。使用する模擬飛行装置は、油圧と電気を組み合わせて動作させることで、消費電力を従来の装置と比べて約8割削減し、環境への負担を低減したとのこと。また、ボーイング777型機との高い共通性を持たせたという787の特徴を活かし、従来の訓練プログラムと比較して、より効果的な訓練が行えるという。同社は、2011年度中に約80名の787パイロットを養成する計画。

なお同社によると、787の引き渡し時期は7月から9月になるとボーイングから連絡を受けているという。