2011年4月12日より日本テレビ系(一部地域を除く)にて放送開始となる新感覚のアニメバラエティ番組『ユルアニ?』。放送が目前に迫る今回は、その参加アーティストの顔ぶれが明らかになった。

「島耕作」シリーズや『ほんとにあった! 霊媒先生』など、講談社の人気タイトルを一挙アニメ化し、『秘密結社 鷹の爪』などでお馴染みのクリエイター集団・DLE制作によるオリジナル作品も加わった話題の『ユルアニ?』。バラエティにとんだ登場作品が並ぶ本作だが、音楽面もある意味カオス(!?)なラインナップとなっている。

『週刊シマコー』はmanzoが音楽制作

manzo

人気の「島耕作」シリーズを原作とする『週刊シマコー』。監督および島耕作役をFROGMAN氏が務める本作の音楽制作を担当するのは、「萬z」名義による「日本ブレイク工業社歌」をはじめ、『秘密結社鷹の爪The MovieII~私を愛した黒烏龍茶~』『ピューと吹く! ジャガー~いま、吹きにゆきます~』の音楽制作、TVアニメ『天体戦士サンレッド』のオープニングテーマなどでおなじみのmanzo。FROGMAN×manzoが繰り広げる世界はまさに要注目だ。


『ハトのおよめさん』のテーマ曲はオードリー若林

「月刊アフタヌーン」にて連載中の『ハトのおよめさん』(原作 / ハグキ)だが、そのアニメ化にあたり、テーマ曲を歌うことになったのはお笑い芸人・オードリーの若林正恭。レコーディングでは、『ハトのおよめさん』というタイトルにちなんで、名曲「お嫁においで」と「瀬戸の花嫁」をカバーしており、実際に放送となるアニメ『ハトのおよめさん』では、楽曲に合わせてそのストーリーが展開するという。なお、楽曲アレンジはサカモト教授が担当している。

オードリーの若林正恭

サカモト教授

今回、なぜ自分に白羽の矢が立ったのか終始疑問だったという若林が、レコーディング直後に語ったコメントを紹介しよう。。

──今回、若林さんにアニメの曲を歌ってほしいというオファーを受けた時の、率直なご感想をお聞かせください

若林正恭「僕は小学校の時から人前で歌うということが本当にコンプレックスでして、なので今回、僕が歌が下手だということを面白がってのオファーだとしたら『イジってんじゃねえよ!』と思って、何だか身体が熱くなってきました!(笑)」

──そうでしたか(笑)。バラエティ番組などで歌を披露される機会も多い若林さんですが、いわゆる音楽スタジオでのレコーディングというのは初めての経験だったのでしょうか?

若林「レコーディングをするのは今回が初めてで、エンジニアさんからヘッドフォンの説明とか色々してもらったんですけど、1個も専門用語が分からず……。メトロノームとか適当にガチャガチャいじってみてようやく分かったというか。まあ、どのみち歌の出来は変わらないんですけどね(笑)」

──では実際に収録を終えての感想を伺っていきたいのですが、まずは「お嫁においで」はいかがでしたでしょうか?

若林「そうですね、この『お嫁においで』という曲とここまで向き合ったのは初めての経験だったんですけど、加山(雄三)さんに一刻も早く謝りに行きたいなという気持ちがありますね…もし知っちゃったら申し訳ないです。そして関係者のみなさんになるべく口外しないよう言っておきたいですね」

──続いて「瀬戸の花嫁」はいかがでしたか?

若林「そうですね、この『瀬戸の花嫁』という曲とここまで向き合ったのは初めての経験だったんですけど、実は作曲家の平尾(昌晃)さんとは何度かお会いしたことがあるので、次お会いした時は様子伺っちゃうなという感じはありますよね……。歌に関しては、小柳ルミ子さんを頭の中でイメージして寄せたつもりなので、みなさんにはそこを意識しながら聴いていただきたいですね。あ、小柳さんに対しては、リスペクトをしてオマージュさせていただいてます、とお伝えしたいですね」

──こちらもあまり口外しない方が?

若林「これは絶対に言わないでいただきたいですね。もしご本人の耳に届いてしまったら、誰から漏れ伝わったのか血眼になって捜しますから、それだけは注意してほしいです。僕は根に持つ男ですからね!」

──ちなみに収録スタッフからは「リズム感が良い!」という声が多かったのですが、それについてはどう思われますか?

若林「はいはい、そうなんですよ。僕、毎回みなさんに言うんですけど、リズム感がなかったら漫才が出来るはずないんですよ。僕『太鼓の達人』とか凄い得意で、バンバン音符に当たるんですよ。だからラップとか歌わせたらいいんじゃないかな……。音程だけなんですよ、おかしいのは。リズム感はバッチリなんで、そうでもなければやっぱりM-1で準優勝とかできないですからね。なので、そのリズム感をみなさんに聴いてほしいなと思います!」

──今回収録した曲は、4月より放送開始の『ユルアニ?』というアニメバラエティの中の『ハトのおよめさん』という作品のテーマ曲になるのですが、今後、"嫁"に関係する曲で歌ってみたいものはありますか?

若林「『嫁』……、そうですねー……。あっ、『お嫁サンバ』もありますもんね! ……というか、最近の曲でタイトルに『嫁』が付く曲自体ないですからね。西野カナさんが『嫁なんとか』とか『なんとかの嫁』とか歌わないですからね。ま、すごくざっくり言ってしまうと、何でもいいです(笑)」

──『ハトのおよめさん』はflashアニメになるのですが、若林さんの歌とどうコラボしていくのかが非常に気になります。楽しみにしているファンの方に向けて、メッセージをお願いいたします

若林「今回の『ハトのおよめさん』のアニメ化を楽しみにしている方はたくさんいらっしゃると思うんですが、僕とのコラボを楽しみにしている方は果たしていらっしゃるんでしょうか? もしいたとしたら『バカじゃないの?』と思いつつ、まあ僕は大人なんでそんなことを口に出して言ったりはしませんけどね! 今回、どこに力を入れていいのかが全く分からない初めてのタイプの仕事だったので、完成した絵を見た時に『これはエライことをしてしまった』と思うんじゃないかと(笑)。みなさんも、ぜひ楽しみにしていてください」


『ほんとにあった! 霊媒先生』EDテーマは新人ヴァーチャルアイドル!

メーウ

「月刊少年ライバル」の人気連載で松本ひで吉氏が描く『ほんとにあった! 霊媒先生』。谷東氏が監督を務める本アニメのエンディングテーマ「pair*」を歌うのは、新人ヴァーチャルアイドル・メーウ。人気クリエイター集団の全面プロデュースによって昨年11月に2枚のマキシシングルをリリースしたメーウは、ピンク色の髪がトレードマークの"メー"と水色の髪がトレードマークの"ウー"による"突如現れた謎のヴァーチャル・アイドルユニット"である。『ほんとにあった! 霊媒先生』のエンディングテーマ「pair*」で、メーウの謎に迫れるか!?


『プ~ねこ』テーマ曲&『ユルアニ?』番組EDテーマはNeko Jump

『月刊アフタヌーン』で連載中の『プ~ねこ』(原作 / 北道正幸)のテーマ曲、そして『ユルアニ?』の番組エンディングテーマとなる「Ok hak ka」を歌うのは、タイからやってきた双子ユニット「Neko Jump」。「Ok hak ka」は、昨年末に発売されたNeko Jumpの最新アルバム「化粧品売リ場ハ ドコデスカ?」の収録曲となっている。

Neko Jump


TM NETWORKの宇都宮隆も『ユルアニ?』に参戦

さらに『ユルアニ?』の挿入歌となる「CROSS」は、TM NETWORKの宇都宮隆による完全新曲となる。TVアニメ『シティーハンター』のエンディングテーマ「GET WILD」や、映画『ボトムズファインダー』のエンディングテーマ「Love chase~夢を越えて~」など、アニメ作品でもおなじみの歌声が『ユルアニ?』にも堂々参戦!? ここでは宇都宮隆の語ったメッセージを紹介しよう。

──"楽曲はぜひ宇都宮さんに!"といった「ユルアニ?」アニメ制作スタッフサイドからの熱望もあり、ご担当される訳ですが、制作当初は楽曲に関してどのようなオファーがあったのでしょうか?

宇都宮隆

宇都宮隆「『Get Wild』のようなイントロにインパクトのある曲をということで、だったらTMの大ファンで前回のシングルにも参加してくれて、ツアーも一緒に回ったnishi-ken君に曲を書いてもらおうと思い作ってもらいました」

──宇都宮さんは今までにアニメーションのテーマ曲も数多く歌われていますが、ご自身は普段、アニメや漫画作品に触れる機会はありますか?

宇都宮「アニメも大好きだけど、漫画は特に。週刊マガジンなど週に5冊は読んでます」

──今回のこの「CROSS」という新曲ですが、最初にデモ音源を聴いた時の印象はいかがでしたか?

宇都宮「とてもnishi-ken君らしい素晴らしい曲だと思いました」

──宇都宮さんとのお付き合いも深いnishi-kenさんが作詞・作曲を務めていらっしゃいますが、詞やメロディに関して、お2人の間でディスカッションなどはされたのでしょうか?

宇都宮「デモ音源を聞いてイメージが出来上がってきたときにnishi-ken君と会って話しました。ただ、最後の最後の歌入れ直前まで練りに練って2人でアイディアを出し合いました。それが、いい方向に向かってくれたと思います」

──『ユルアニ?』という番組は、一風変わった新感覚のアニメバラエティになります。深夜、何となくテレビのチャンネルを合わせてみたら、思いのほか気になる、何だか元気が出てくる、そんな番組になっているのですが、宇都宮さんの"元気の源"などありましたら教えてください

宇都宮「猫」

──宇都宮さんの新曲を楽しみにしているファンのみなさんに向けて、メッセージをお願いいたします

宇都宮「まずは、東北太平洋沖地震で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。今回、まさにこの曲の制作中にこの大震災が起こりいろいろと考えさせられる部分がありました。ただ、今は立ち止まっている時じゃないと思い、前を向いて歌いました。こんな時だからこそ僕の曲を聴いて、少しでもニコッとかホッってなってほしいです」



新感覚アニメバラエティ『ユルアニ?』は2011年4月12日より日本テレビ系 (一部地域を除く)にて放送開始。