"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回は主婦の買い物がテーマ。イマドキの主婦はどんな情報に影響を受けやすいのか? テレビCMより主婦を「買う気」にさせるのは?
今回は、キャリア・マムが今年3月に実施した主婦の買い物事情に関する調査から。回答者は20代から50代のWEB会員230人。2004年11月の調査結果と比較している。
「ここ3カ月以内に、なにかの情報に影響されて、購入したものがある」とした主婦(全体の40%)に「何を見たり、聞いたりして買ってみようと思いましたか」と質問。1位は「インターネットの情報」(35.9%)で、2位は「知人・友人の口コミ」(30.4%)。さらに「テレビCM」(20.7%)、「テレビの番組」(17.4%)、「雑誌」(16.3%)と続いた。「ブログ」「ツイッター」「SNSサイト」などのソーシャルメディアを挙げる主婦もいた。
ちなみに前回調査のトップは「コマーシャル」(40.4%)で「インターネット・メールマガジン広告」(17.1%)は3位。この6年で順位が逆転している。「インターネットは生活の一部として普及し、いまや情報収集の主流となった」(同レポート)といえそうだ。
その一方で根強いのが「口コミ」パワー。前回(35.6%)も今回も2位に入った。また、この質問とは別に「買おうと思った理由」について具体的に聞いたところ「ネットなどの口コミ情報をみて」という主婦が31.5%もいた。知人や友人からの「口コミ」だけでなく、ネット上の「口コミ」も影響力のある情報源となっているようだ。
同レポートではこうした結果からイマドキ主婦について「『デジタルから得る情報』と、昔ながらの『アナログで得る情報』をバランスよく使いこなそうとしている姿が見てとれる」と分析。「自分の知り合いかどうかはともかく、何かを買うときにその商品の『評判』を重視する傾向があるのだろう」としている。