日本銀行は24日、震災で損傷したお金の引換えについて発表した。損傷したお金を持ち込む際の、注意点などについて説明している。

これによると、損傷したお金は、日本銀行の本支店に持ち込めば、一定の条件に基づき、新しいお金への引換えを行う。この引換事務は、日本銀行の本店およびすべての支店において受付けている。燃えてしまったり、細かく破れてしまったお札や、溶けてしまった貨幣でも、一定の条件を満たせば、引換えが可能。

日本銀行の本支店から離れた地域に住んでいる人については、近くの金融機関に申し出るよう呼びかけている。金融機関に対しては、汚れた紙幣の引換えに応じるよう要請しているという。

また、日本銀行では、お金の鑑定を円滑に行い、少しでも多くの人の引換え依頼に応えるため、損傷したお金を持ち込む際、以下の点についての協力を呼びかけている。

  • 焼けてしまった紙幣は、灰になったものを含めて、箱に入れるなどして、できるだけ原形を崩さずに持ち込む(※粉々な状態になると、失効となってしまうおそれがあるので注意)

  • 水に濡れたお金は、できるだけ1枚ずつ乾かしてから持ち込む。泥で汚れたお金は、水洗いを行ったうえで、乾かしてから持ち込む(※このような形で持ち込めば、お金の数量や傷み具合にもよるが、比較的短時間で鑑定できるケースが多くなるという)