小野坂の演じる日本に高橋が「私、あんなにセクシーでしたっけ? 家に帰って自分の演技をよく考えようと思います」と悩んだり、アメリカを演じた安元は「アメリカの笑い方ってすごく疲れそうですね、腹筋バキバキになりそう」と新たな発見も。「おもてなし」のシーンに出てくるフランスのキスシーンではオリジナルとの違いが指摘され、浪川のキスは軽い感じだが小野坂のキスは吸い付く感じとの意見に、折笠から「私、男性の(キスする音を)全部聞きたいんだけど」とのおねだり。そこで、男性声優陣が"公開生キス"に挑戦することになった。

小西は新年明けのプレゼントとして、小野坂は留守番のご褒美、杉山はツンデレ、安元はしゃがんで、浪川は鼻からパスタを食べて、日本は正座で……とそれぞれのシチュエーションで生キスを披露すると、会場内の興奮は頂点に達する。トリを務めた井上は「僕が面白いって? それはプロポーズだと受け取っていいんですよね」と緊張しながらも安定した演技で乗り切り、見事、折笠の"ベストキス"に選ばれた。その後、通常のキャストで同じシーンが演じられた後は、『銀幕ヘタリア』DVD特典の新作エンディングが上映される。本邦初公開となったエンディングは、キャラ総出演のまさにファンにはたまらない映像。会場内でもお気に入りのキャラが出るたびに、大きな歓声が上がっていた。

浪川は鼻からパスタを食べて……

日本は正座で……

"ベストキス"選出の理由を聞かれ折笠は「頬をヒクヒクさせて可愛かった」

続いては、ロシアとドイツによるお知らせコーナー。新作エンディング映像など豪華特典がつく1月26日発売のDVD『銀幕ヘタリア Axis Powers Paint it, White(白くぬれ!)』【ぷれみあむ版・祭】、ウクライナ&ベラルーシが歌う新作キャラクターソング『アメとムチ』など2大特典が【ぷれみあむ版・祭】の特典に加えてつくアニメイト限定版、3月24日に初回限定版と通常版が同時発売されるゲームソフト『学園ヘタリア Portable』が紹介された。

また、ヘタリアの海外イベント第2弾として日本役の高橋広樹が2月14日に台湾で行われるイベントに出演することが決定したほか、今回のイベントもDVD化されることが発表。アニメ第一期、第二期の計52話が1月28日から毎週金曜日の24時よりBS11で放送開始、1月14日よりアニメ『ヘタリア World Series』第四期の最新エピソードが毎週配信されることも紹介され、アニメの最新エピソードが先行上映された。続いて、イギリス役の杉山が『絶対不敗英国紳士(ジェントルマン)』、日本役の高橋が『恐れ入ります、すみません』を歌い上げる。

『絶対不敗英国紳士(ジェントルマン)』を歌うイギリス役の杉山

『恐れ入ります、すみません』を歌う日本役の高橋

ライブが終了するとゲージはとうとう70%に、再度世界会議の席に場面は移る。イタリアが「いいこと考えたよ、こういうときは負けるが勝ちだよ」と降参の白旗を振ると、ゲージが動くことに気づいた出演者。そこで、早速白旗振りの訓練が行われることになった。

旗振りの特別講師として、着ぐるみのちびたりあが登場。入場時に配られた特製の白旗を持った観客は講師の指示を受けて練習。イベントスペシャルバージョンでちびたりあとイタリアが歌う『ヘタリア World Series』の主題歌「はたふってパレード」に合わせて観客が白旗を振ると、最後には出演者も総登場し、いよいよクライマックスを迎える。

特別講師として登場した着ぐるみのちびたりあ

そして、ついにゲージが100%に到達! 最後に出演者からお礼の言葉が次々と述べられた。最初は緊張しっぱなしの井上も楽屋でお弁当が食べられるほど元気に、すっかりレディが定着した折笠は「(レディと呼ばれて)うれしいです!」と笑顔を見せた。"ハンバーガーボーイ"小西はイベントのために"アホ毛"を作っていたことを明かし、「(イベントが進行していくにつれて)倒れるんじゃないかと思ったら、意外と最後まで持ちました。根元を輪ゴムで結んでいます」とのワンポイントアドバイス!?

小西はイベントのために"アホ毛"を作っていたことを明かした

高橋は「皆さんの期待に応えられるように、これからも善処し続けたいと思います。本日はご声援誠にありがとうございました」ときれいにまとめたと思いきや、まさかの言い間違いで、会場は笑いの渦に包まれた。ドイツに大トリを任された浪川は「ヘタリアがここまで大きくなって、なんかうれしいなっていう気持ちしかない。これからもヘタリアを愛し続けていただければと思います」と感無量の様子だった。

司会の大役を務め、笑顔を見せる安元

寝転んでくつろぎ、記念撮影まで始めた出演者。「初めてですよ、皆さんいる中で家みたいな人たち、寝過ぎだから!!」(浪川)

出演者が舞台袖に退場……と思いきや、再度出演者がステージ上に登場し、最後は『ヘタリア』の主題歌「まるかいて地球」を観客と一緒に大合唱。およそ2時間半に渡るイベントは無事終了し、名実共に「ヘタリア」史上最大のイベントとなった1日だった。

(C)2008 日丸屋秀和・幻冬舎コミックス/ヘタリア製作委員会