【FXテクニカル】ドル円

トレンドチャンネルが維持された際(12月14日)指摘したが、目先のレジスタンスポイントだった84.40を突破したことにより、ドル買いトレンドがあらためて確認できた。今後もトレンドチャンネル内で推移する限りこの傾向が継続する可能性は高い。

次の上値ターゲットとしては、84.86(エンベロープ上限 MA21 幅1.0%)が浮上する。このレベルをも突破すれば、いよいよ節目のライン85.00を視野に入れた展開となろう。

しかし、84.50で上値が止められている点も気になる。9月27日もこのレベルで上値が抑えられた。その時は4日連続のドル下落を誘発し、83.16レベルまで下落した経緯がある。

今回も84.50で見事に上値が抑えられおり、9月27日高値と共にダブルトップ形成の可能性を考えるならば、一度ドル売りが入ることも考慮した方が良さそうだ。その場合、目先の下値ポイントは84円台を維持できるかどうか。これに成功すれば、ドル地合いの強さを確認した市場はすぐにドル買いへと転じ84.50レベルを完全に突破する可能性が高まる。84.00のラインが84.50-82.84の23.60%戻し(84.11)と共にサポートゾーンを形成するか、まずは注目したい。

83円台へと下落した場合は、83.87(84.50-82.84の38.20%戻し)、83.68(84.50-82.84の50.00%戻し)、83.50(84.50から1円レンジ)の順でサポートポイントを想定したい。

ただ、83円前半には日足の一目均衡表/転換線(83.35)と雲の上限(83.08)があり、9月27日後の下落時のように83円前半でドルの買い戻しが入る可能性がある。89日移動平均線が83.01レベルにあることも合わせて考えれば、83円台へと下落した場合は、むしろドルの新たなロングポジション構築のチャンスとなるかもしれない。

ドル円 1時間足

ドル円 1時間足(スローストキャスティック&RSI)