快適に読書できるReader

Readerで読書をするためには、対応するフォーマットのデータを本体に保存する必要がある。対応フォーマットはDRM付きのXMDF、DRMなしのXMDF、EPUB、PDF、TEXTの各ファイルだ。北米モデルではDRM(ACS4)付きのPDFファイルにも対応しているが、国内モデルでは非対応扱いとなっている。

リーダーのホーム画面。直前まで読んでいた本が冒頭に配置され、その下にほかの書籍が3冊まで表示される。それ以外の本は「一覧」にタッチすれば表示される

こちらが一覧。Google ebookstoreからダウンロードしたEPUBのMary Wollstonecraft Shelley「Frankenstein, or, The Modern Prometheus」、自作のテキスト原稿、広告付きPDFの赤松健「ラブひな」など、自分で保存したPDFファイルが閲覧できるようになっている

電子書籍配信ストア「Reader Store」ではパソコンを使ってコンテンツを購入する

ソニーは、電子書籍配信「Reader Store」を本体発売と同時にスタートしており、DRM付きXMDFファイルの電子書籍は同ストアからパソコン経由で購入することができる(※原稿執筆時点ではストア未開設のためテストできていない)。

DRM付きのXMDFでなければ、USBケーブルでReaderとPCを接続し、ルートに対応フォーマットのファイルを保存すればいい。後はそのまま閲覧を開始することが可能だ。DRM付きのPDFは閲覧できないが、試してみたところ、マンガ家・赤松健氏が主宰する広告付きマンガ配信サイト「Jコミ」で配布されている同氏の作品「ラブひな」は閲覧できた。5型のPocket Editionではマンガを読むには少し小さいが、6型のTouch Editionでは拡大せずにマンガを読めるギリギリのサイズに感じた。

Pocket Edition(左)とTouch Editionでマンガを表示したところ。見開き表示ができないため、そうしたシーンは残念だが、Touch Editionであればマンガを拡大せずに読める感じだった

ただし、PDFの場合は文字サイズの変更ができないため、フォントサイズが最適化されていないと読むのが億劫だった。iPadなどの多機能端末のように、自由にフォントサイズを変えられて、段落も自動的に整形されるなら読みやすいが、Readerにそこまでの機能はない。画面の拡大機能はあるが、単純に拡大表示するだけで整形はされず、画面外に移動させようとしてもいちいち画面全体のリフレッシュがかかるので、あまり現実的ではない感じだ。

EPUBやテキストデータについては文字サイズを変更でき、段落もそれにあわせて自動で整形されるので読みやすい。文字を大きくしたい場合は、読書中に拡大ボタンを押して、表示されたサイズから選択する。サイズはXS、S、M、L、XL、XXLの6段階から選択できるが、具体的なフォントサイズは非公開。単純に拡大するだけなら、拡大ボタンから「ズーム」を選ぶと、無段階に拡大縮小できる。ただし段落の整形は行われないので、普段の読書に利用する機能ではないだろう。……つづきを読む

虫眼鏡マークの拡大ボタンを押すとテキストサイズの変更ができる

最大サイズのXXLサイズまで拡大したところ