【FX テクニカル クロス円】ユーロ円

これまで1時間足ベースを中心にユーロの動向を追ってきた。ラウンドボトム後ハンドルを形成し、短期的にユーロは上値を試すのではないかと言及してきたが、昨日111.00を突破したことにより、11月23日以来となる112.00(108.35-115.67のフィボナッチ50.00%戻しも重なる)を試す可能性も出てきている。

ただ、その前にクリアすべきレジスタンスポイントが111円ミドル以降目白押しだ。

日足ベースで探ると、まずパラボリック・リバースが111.49レベルにある。

更に20ポイント上にはボリンジャーバンドの中心線(σ2.0)も兼ねる21日移動平均線が111.63レベルにあることを考えれば、112.00トライの前に一度調整売りが入ってもおかしくはないか。直近の動向を見ても、111.50-70付近になると売り圧力が強まっており、目先のレジスタンスポイントとして抑えておきたい。

更に一目均衡表で見た場合、111.88レベルに基準線が位置していることに加え、突破しても89日移動平均線(111.99)の存在も考えるなら、111円ミドル以降は広範囲なレジスタンスゾーンと想定することもできよう。

ただ、110.00割れ後の急激なユーロ買い戻しや、その後、この心理的水準がサポートポイントとして意識されたことを考えるなら、反落しても下落幅は限定的になる可能性がある。目先、111.00を第一のサポートポイントと考え、110円台を維持するならユーロの底堅い展開が継続するシグナルと考えることもできるだろう。

ユーロ円 日足