スタッフさんが「がんばってくださいね~!」と激励してくれる

会場内の様子。ここから幾多もの出会いが……

この日は土曜日ということもあり、男女共にカジュアルな服装をしている人が多い。出会いパーティーというと、ちょっとギラギラしたようなイメージもあったのだが、いい意味で「普通」だったのには安心した。この雰囲気だと、逆にあまりキメ込んでも浮いてしまうのかもしれない。

席は、かならず男女互い違いに座るよう、スタッフから指示された。パーティー開始までは、入場時に渡された「プロフィールカード」に、詳細な情報を記入しながら待つ。

お酒は飲むし、たばこは吸う、と。休日の過ごし方は、えーと……

このプロフィールカードはお相手と話すときに交換するのだという。個人的には、こういうとき「趣味」や「休日の過ごし方」の項目に、気の利いた書き方ができないのが悩みである。趣味と言える趣味もないし、これといって誇れる特技もない。悩んだ末に、僕が書いたのは次のようなものだ。

趣味:料理はちょっと好きかもしれません

休日の過ごし方:読書、映画、観劇など

これでいいのかどうかはわからないが、これでいくしかない。

司会のお姉さん登場

お姉さん「まずは『第一印象チェック』を行います。3分間ずつ、20名の方とお話をしていただきます。アッという間に時間が過ぎてしまいますので、きちんと自分をアピールしてくださいね! それではスタート!」

堰を切ったように、一斉に隣の異性と会話を始める参加者たち

スタッフ「はい、お時間でーす! 男性は立ち上がって、別の席に移動をお願いしまーす! かならず別の異性とお話するようにしてください」

実に短すぎる3分間だ。本当にアッという間である。正直なところ、もう少し話さないと、相手のことなんてわからないような気もした。しかし、スタッフによれば、これは「あくまでも第一印象チェック」。次から次へとお相手を代えて、とりあえずのフィーリングを確かめるためにあるのだという。僕は一人「この3分間は、カップラーメンの出来上がりをぼんやり待つのとは、ワケがちがう……」と、心の中でつぶやいていた。例え時間が短かったとしても、今はきっと「攻めて、攻めて、攻めまくらないといけないんだ……!」とも。徐々に気持ちが吹っ切れてきた……続きを読む