俳優の妻夫木聡が、2011年秋公開の映画『SMUGGLER(スマグラー)』で主人公の砧涼介を演じることが25日、分かった。

左から、満島ひかり、永瀬正敏、妻夫木聡、松雪泰子、我修院達也 拡大画像を見る

原作は、月刊漫画誌『アフタヌーン』で連載されていた同名漫画で、妻夫木が演じる涼介は役者志望のフリーター。役者への夢が挫折し、パチンコやその場しのぎのアルバイトに明け暮れ、誘われるままにうまい儲け話に乗ったところ、逆に多額の借金を背負わされてしまい、借金返済のために日給5万円という高額の運送屋のアルバイトをするという役どころだ。運び屋(スマグラー)の仕事は、危険な荷物の運搬と処理で、たった一度のミスすら命取りになる、死と隣り合わせの世界に入り込んでいく。

ほか、発表されたキャストは永瀬正敏(花園丈)、松雪泰子(山岡有紀)、満島ひかり(田沼ちはる)、安藤政信(李銀亭)、我修院達也(塚田マサコ)で、監督は『鮫肌男と桃尻女』などの石井克人。ハイスピードカメラによるアクション演出が見どころの一つとなっている。妻夫木は「石井克人作品の世界観の大ファンなんですです。今回、一緒に作品作りをしていて、『楽しい!』そのひと言です。1日1日が過ぎるたびに終わりが近づいてしまうことが悲しいくらい」と入れ込んでおり、「今は監督の『素晴らしい!』の一言をもらえるよう全力で楽しんじゃってます。僕の演じる役柄は、ニートやフリーターが多いなか、夢があるけど何をしていいか分からない若者を代表するような男です。撮影は中盤ですが、手応えはめちゃめちゃあります」と自信を見せている。

(C)真鍋昌平・講談社/2011「スマグラー」製作委員会

なお、同作は現在撮影中で、12月上旬にクランクアップする予定。