みすず書房は、『なぜ科学を語ってすれ違うのか――ソーカル事件を超えて』(ジェームズ・ロバート・ブラウン 著/ 青木薫 訳)を発売した。価格は3,990円。

科学の客観性、合理性、特権をめぐる論争の中にある深刻な錯覚など、すれ違っている議論を1つ1つひもとき、今日的な科学観を探っていく。「客観的」や「科学的」という言葉が独り歩きし、科学の哲学や社会学は空論のごとくみなされ、科学者は価値とのかかわりに二の足を踏み、ニセ科学が世間に浸透する――そんな今日の科学の姿に対し問題を提起する1冊。9章構成(サイエンス・ウォーズの情景/ 科学者の経験は理解されているのか/ 科学哲学は何を問題にしてきたのか/ 社会構成主義のニヒリズム派とポストモダン/ 三つのキーワード──実在論、客観性、価値/ ほか)。


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