2011年2月公開の映画『太平洋の奇跡‐フォックスと呼ばれた男‐』の製作報告会見が9日、都内で行われ、竹野内豊、ショーン・マクゴーウァン、井上真央、山田孝之ら日米のキャストとスタッフが出席した。

映画『太平洋の奇跡‐フォックスと呼ばれた男‐』の製作報告会見に出席した井上真央 拡大画像を見る

太平洋戦争の激戦地サイパン島での戦いを、日米双方のアングルから捉えた本作。終戦後に日本の教科書でも語られることのなかった名もなき兵士とその仲間たちの実話に基づいた物語を描く。太平洋戦争末期の1944年、たった47人の兵士を率いてアメリカ軍に立ち向かい、多くの民間人を守り抜く大場栄大尉(竹野内豊)。味方の日本人だけでなく、敵のアメリカ人の心もつき動かしていく。

主演の竹野内は「日本が圧倒的な劣勢と言われたサイパンの戦いで、生き抜くために戦った大場大尉と47人の兵士をどうか見届けて下さい」とアピール。今年の5月20日にタイでクランクインし、2カ月にも及んだ海外ロケについて「日中40度以上の中での撮影は非常に過酷でしたね。ペットボトルの水を10本飲んでもトイレに行きませんでしたから、想像を絶しました」と明かした。そんな竹野内に井上は「私も大変でしたけど、大場大尉が一番大変だったと側にいて感じました。お会いする度に痩せていく大尉が心配でなりませんでした」と気遣いを見せ、山田孝之も「可哀想でしたね。どんどんやつれていって目も死んでギョロギョロし『大丈夫かな~?』と思いながら心配しておりました」と話していた。

左からチェリン・グラック監督、山田孝之、ショーン・マクゴーウァン、竹野内豊、井上真央、平山秀幸監督

ロケの過酷さを語っていた竹野内と井上