日産自動車は、コンパクトスポーツクロスオーバー「ジューク」に、新開発のターボエンジンを搭載した「16GT/16GT FOUR」を追加し、発売した。価格は169万500円~245万1750円。
新開発の2.5リッターエンジン並の動力性能と低燃費を両立させるという新開発の1.6リッター「MR16DDT」エンジンに6速マニュアルモード付きエクストロニックCVTを組み合わせたモデル。FFの「16GT」と、4WDの「16GT FOUR」が用意される。4WDの16GT FOURには従来の「ALL MODE 4X4-i」を進化させ、ドライバーの意のままのコーナリングを可能にしたという新開発の「ALL MODE 4X4-i(トルクベクトル付)」を採用した。
MR16DDTエンジンには、直噴ガソリン機構と小型高効率ターボを組み合わせ搭載したほか、可変バルブタイミング(CVTC)機構を吸排気の両方に搭載することで効率を向上し、最高出力190PS(140kW、5600rpm)、最大トルク24.5kgf・m(240N・m、2000~5200rpm)を発生。
ALL MODE 4X4-i(トルクベクトル付)では、状況に応じて後輪に駆動トルクを配分する機能に加え、リヤファイナルドライブ内の左右に搭載した電子制御カップリングにより、後輪左右への自在なトルク配分も可能にしたという。コーナリング時には後輪の外側に大きなトルクを配分することでアンダーステアを抑制し、意のままのライントレースと、ステアリング操作に対する俊敏なレスポンスでスポーティなハンドリング性能を実現した。
そのほか、ともにエストロニックCVTに6速マニュアルモードを搭載し、シンクロレブコントロールを採用したほか、サスペンションは専用にチューニング、リヤにもディスクブレーキを採用し、17インチアルミホイールとタイヤを採用する。4WDの「16GT FOUR」のリヤサスペンションにはマルチリンク式を採用する。インストルメントパネルにはブースト計を追加したほか、前後Gや横Gの表示にも対応する。