こんにちは。一日3時間をニコニコ動画に費やすダメ社会人、山田井ユウキです。

今日もさっそく最近流行の動画や埋もれている良動画を独断と偏見で皆さんに紹介していこうと思います。選ぶ基準はただ一つ、僕の趣味です!

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さて、皆さんは「手書きMAD」という言葉をご存じでしょうか。

ニコニコ動画における「MAD」とは以前にもご紹介したとおり、既存の映像や音声を編集して作られるユーモアあふれる動画を指す言葉ですが、「手書きMAD」とは"そうしたMAD動画に使用する映像素材もすべて自らの手で描いてしまおう"という驚くべき動画のことなのです。

今回はそんな「手書きMAD」の中から、僕が個人的にマイリストに登録している作品を色々とご紹介していきたいと思います。


最近、最終回を迎え映画化も決定したことで話題になっている『けいおん!』ですが、その第一期OPアニメをボーカロイドのキャラクターに置き換えた手書きMAD。元ネタを知っていればもちろんのこと、仮に知らなくてもこのアニメを個人が手書きで制作したというのがどれほどすごいことかはわかるかと思います。歌をミク版に差し替えているのもナイス!

なお、元ネタとの比較版もありますので、この動画がどれだけすごいかさらに知りたい方はそちらもご覧ください。


手書きMADではこうした元ネタとの比較動画が有志によって制作されることが少なくありません。これはすごい! と思う動画を見つけたら、比較動画を探してみるとさらに楽しめそうですね。


ゲーム好きなら絶対に見てほしい手書きMAD動画。『テイルズ オブ ジ アビス』のOPアニメを『ファイナルファンタジーVII』のキャラクターに置き換えたもので、まったく違和感のないマッチングには感動すら覚えます。とくにキャラクターの使い方に注目してみると面白い!


一転してニコニコ動画らしいカオスな雰囲気の手書きMAD動画をご紹介。ベースとなるのは手書きで描かれた『美味しんぼ』のキャラクターたちで、そこに他ジャンルの人気キャラが絡んでいくというもの。BGMはやはりニコニコ動画での人気ジャンル「東方」から「チルノのパーフェクトさんすう教室」。これぞニコニコ動画! と思わず拍手したくなる完成度の高さです。


その組み合わせは思いつかなかった! まんが日本昔話のOPアニメを人気ゲーム『メタルギアソリッド(MGS)』のキャラクターに置き換えたほのぼの癒し系MAD。MGSキャラがまんが日本昔話風にアレンジされており、なんとも言えない可愛らしさです。


懐かしのドラゴンボールZ主題歌『ぼくたちはてんしだった』を、人気ゲーム『逆転裁判』のキャラクターに置き換えた手書きMAD。背景まで含めすべて手書きで描かれており、逆転裁判シリーズ好きなら思わず涙してしまう構成の巧みさは必見です。


iPodのあの有名なCMをボーカロイドのキャラクターたちに踊らせた動画。動きの滑らかさが元ネタそっくりで驚かされます。iPodのCMパロディは他にも多数投稿されており、他作品の様々なキャラクターによるオシャレダンスを見ることができますので、そちらもタグ検索などからぜひどうぞ。


『デュラララ』のEDのパロディで、キャラクターを『天元突破グレンラガン』に置き換えたもの。とにかく絵のクオリティがすごい。もう本当にすごい。ちなみにトレースではなく歌詞に合わせてキャラを配置したということで、元ネタにはそれほど関係ないとのこと。これぞまさに「野生のプロ」の仕業! グレンラガンファンなら必見の手書き作品です。


ふたたび『けいおん!』から。何とOPをドラゴンクエストの女性キャラクターに置き換えたという、異色の組み合わせMAD! キャラクターだけでなく小物や楽器などの細かいところまで凝った作りになっているので、何度見ても新しい発見があります。実は一人だけ"あのキャラ"が紛れ込んでいるので、ぜひ探してみてください。

といったところで今回はここまで。

愛と情熱にあふれた手書きMADの世界、ご堪能いただけたでしょうか。

このほかにもニコニコ動画にはたくさんの手書きMADの力作が投稿されていますので、好きな作品名で検索してみると見つかるかも?

勝手エヴァンジェリスト・山田井ユウキ

1980年生まれ。レビューサイト「カフェオレ・ライター」で、映画、漫画、ゲームなどを独自視点からレビューする他、「builder by ZDNet Japan」「ハリウッドチャンネル」など各種媒体で記事を連載中。どんなに忙しくても一日数時間ニコニコ動画に費やすという、社会人としてあるまじき生活を謳歌中。好きな動画ジャンルはゲーム実況、ボカロ、他エンタメ系全般。
(タイトルイラスト:3P3P) ※本コラムで紹介している動画は、作者やサイトなどの都合により削除されることもあります。あらかじめご了承ください。