厚木市の人口の約2倍となる来場者数
いよいよ本厚木駅到着。駅は人で溢れかえっている。後から聞くと、大会2日間の来場者数はなんと43万5,000人。厚木市の人口は約22万5,000人なので、およそ2倍である。
会場に着くと、既に各ブースには長蛇の列ができていた。ツイッターでは「B-1グランプリ」のアカウントで待ち時間が随時つぶやかれており、中には「90分以上」というブースもあり大盛況。大勢で来場し、みんなでとりわけながらいくつものメニューを楽しんでいるアグレッシブなグループや、レジャーシートを広げているのんびりしているファミリーも。
調理場をのぞいてみると、ムワッとした熱気に圧倒される。9月というのに、開催日は両日共に暑さが厳しく、調理スタッフは「1日目は熱中症になりましたよ~」。いやぁ~、ご苦労様です。
「甲府鳥もつ煮」のブースも長蛇の列 |
なお、「富士宮やきそば」や「厚木シロコロ・ホルモン」、「横手やきそば」は「殿堂入り」となり、投票対象外となっている。
投票の結果は、1位「甲府鳥もつ煮」(山梨県甲府市)、2位「ひるぜん焼そば」(岡山県真庭市)、3位「八戸せんべい汁」(青森県八戸)という結果になった。「甲府鳥もつ煮」は、砂肝やハツ、レバー、きんかん(産まれる前の卵)といったバラエティ感のある部位を甘辛い味付けで煮た一品。ビールのおつまみに最高なメニューである。
「ひるぜん焼そば」は、味噌ベースのタレを使っているのが特徴。「親鶏の極上かしわ肉」と「高原キャベツ」を具材にしている。「八戸せんべい汁」は数年前から話題になっている郷土料理。肉や魚貝、野菜、さらに南部せんべいを加えて煮込んだ鍋料理だ。せんべいが入るおかげでボリュームが出、結構な食べ応えである。
今大会は46の出展があり、「静岡おでん」や「浜松餃子」、「黒石つゆやきそば」といった有名メニューも登場していたが、それらをおさえての今回の結果となった。
帰りも本厚木から「B-1グランプリ号」を利用。炎天下で行列に並び続けた身体は思いのほか疲れており、ゆったりシートで座って帰れるこの列車の存在が本当にありがたかった。ビールを飲み、楽しい余韻に浸りながら帰宅できた。車内は親子連れが多く、小さな子どもやベビーカーを押していくファミリーにとって、この臨時列車は嬉しいサービスにだったに違いない。ロマンスカーは、箱根や江の島へ行くときだけの乗り物ではない。プチ贅沢ではあるが、短距離でも活用したい列車だと思った。