市場では、欧米経済の減速懸念から、リスク回避とドル軟調地合いに加え、いくつかの中銀によるレンジ取引のスタンスで、上下ともに売り買いが交錯しやすい地合い。今晩のいくつかの欧米経済指標で、欧州圏に対するリスク回避的な展開が再燃しなければ、米経済に対する思惑によるドルの地合いに追随する展開になろうか。

ただ、日本当局のスタンスが不透明なことから、思惑的な円買いの動きが出てくる可能性があることから、ドル円の前回安値以下のS/L狙いの動きがあれば、要注意。テクニカル的には、6月以降107.35-114.80の間のレンジ内での推移にとどまっている。

短期的には、先週後半の109.15/20水準が保たれているが、反発地合いを見るためには、まずは昨日の高値を超えてくる必要があるか。終値ベースで、下回ってくると下落圧力が高まりやすいか。その場合のターゲットとしては、107.30-35(6月安値)になる。