昨日のGDPに関して、海外メディアでも取り上げられており、中国メディアにおいては急激な円高は日本経済にとって好ましくないという援護射撃のコメントが載せられている。ただ、人民元への欧米筋の圧力をかわす狙いもあるのだろうと市場ではみており、反応はわずか。

ドル円 時間足

今晩の米経済指標の内容次第という面もあり、株式市場に動意が薄いのであれば、方向感も見出しにくい。株式市場においてリスク回避の展開が濃厚になれば、クロス円主導の円買い圧力がかかりやすいため、欧州圏のクレジット関連の話題には注意しておきたい。

テクニカル的には、前回安値84.72以上を保たれていれば、もみ合いの展開であろうが、86円台への上昇を見るためには85.35-40をブレイクしたいところ。逆に84.72を割り込んだ場合には、S/L設定もあるとの観測から84.40-50水準、さらに下値模索の可能性が出てくる。