今日のNY原油先物9月限

世界的に景気回復鈍化懸念が強まる中、リスク回避の動きが原油相場へも波及している。 今日は個別の企業決算や強いドイツの2QGDPを理由に、75.50レベルで底堅い展開となり短期レジスタンスラインは上抜けたものの、英米の景気判断を下方修正したことに加え、中国の資源需要縮小観測も台頭している現状では、長期のロング戦略はかなりのリスクを伴うか。

下記チャートを見ても、8月10日に一度反転した高値を起点にしたフィボナッチ(赤色)では、23.60%レベルが見事に意識されいていることがわかる。本日のショートポイントとして短期筋の注目度も高いか。

また、このレベルを突破しても77.000のライン及び8月の最高値を起点にしたフィボナッチ(青色)23.60%レベルが意識される可能性がある。特に、昨日はこちらのフィボナッチ(青色)が意識され75.50トライの展開となったため、ネクストターゲットとしておさえておきたい。

このまま投資家の資金がリスク資産から逃避し続けた場合、75.52レベルでダブルボトムを形成するかがポイントとなりそうだ。反転するならロングを組み、短期スパンでフィボナッチ(赤色)23.60%レベルまで様子見。下抜けるようなら、ピボットS1まで下落することを考慮した方が良いかもしれない。すぐ下には75.00の心理的節目もあり、簡単にブレイクする可能性は低いと思うのだが……。

NY原油先物9月限 1時間足