【FX テクニカル クロス円】ポンド円

本日は、BOE(英中央銀行)四半期インフレ報告が発表される。前回(5月)はインフレ圧力の発生には否定的見解を示し、英経済の見通しについても長期間にわたり正常な状況には回復しないだろうと示唆した。ここ最近、英マクロ経済指標は、市場予想を上回る場面も見られるが、外部環境の不透明感もあり回復力は依然として弱く、タカ派的なコメントがなければ、ポンドは軟調な地合いが継続する可能性がある。

チャートを見ると、短期レジスタンスラインに上値を抑えられ21日MA(135.36)&135.00を完全にブレイク。下落基調は更に強まり、目先、89日MA(134.77)で反転するかが注目される。ここでひとまず反転するようなら、まずは135.00がレジスタンスラインとして意識されるか注目だろうが、上値が抑えられた場合、89日MAブレイクは時間の問題と思われる。

次の下値ポイントをフィボナッチで探ると、61.80%レベル134.10が浮上する。すぐ下には134.00のラインもありサポートゾーンを形成するか注目。ただ、他の円相場と比較しボラティリティが大きいことを考えると、89日MAや61.80%レベルをブレイクし、勢いに乗ったショートバイアスが、134円台で止まるかどうかはあやしいところ。むしろ、短期サポートラインまで下落しトライアングルを構成、といった方がテクニカル的にはイメージし易いか。

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