俳優の上川隆也、早乙女太一、女優の稲森いずみらが25日、都内で行われたゲキ×シネ『蛮幽鬼』の完成披露試写会に出席した。

左から、稲森いずみ、上川隆也、早乙女太一

舞台作品を映像化したゲキ×シネ最新作となる『蛮幽鬼』は、劇団☆新感線が2009年の秋に上演した時代活劇で、『モンテ・クリスト伯』(巌窟王)をモチーフに中島かずきが脚本を、いのうえひでのりが演出を担当した。無実の罪を着せられ、監獄島に幽閉された伊達土門(上川)が、サジと名乗る謎の男(堺雅人)の力を借りて脱獄して復讐の道を突き進む、というストーリー。

上川は「人に対する思いが良くも悪くも真っ直ぐに描かれています。シンプルな心情を直球で演じました」と挨拶。土門へ想いを寄せる妃・美古都を演じた稲森は「稽古中は皆さんに付いていくのに一生懸命で、苦しんだところもありましたが、本番は最後まで楽しかったですね」と振り返った。"流し目王子"こと女形の人気役者、早乙女太一は稲森とともに同劇団の作品に初参加。「パワーの塊が近くにいる感じ。すれ違うだけでパワーをいただけるような方です」と上川の印象を語ると、上川は「太一は殺陣を1回見ただけで覚えてしまうんです。これは凄い。2人のシーンでは、太一が僕に合わせてくれた。ほんとうにありがとう」と感謝の言葉を述べていた。

ゲキ×シネ『蛮幽鬼』は、10月2日より新宿バルト9、梅田ブルク7ほかで全国公開。