カワサキモータースジャパンは、400cc並列2気筒の新型スポーツバイク「ニンジャ400R(Ninja 400R)」、「ER-4n」を8月1日に発売する。価格はニンジャ400Rが64万9000円、ER-4nが62万9000円。

ニンジャ400R

ニンジャ400Rは、歴代の「Ninja」のイメージを強調するフロントカウルやデュアルヘッドライトを装備したスポーツバイク。ややアップライトなハンドル位置、空気抵抗を軽減するフロントカウル中央のダクトなど、高いツーリング性能も備えるモデルとした。

エンジンは、低中回転域の優れたトルクとスムーズな吹け上がりを実現する水冷DOHC4バルブ並列2気筒400cc。フューエルインジェクションや、サブスロットル付きのφ34mmのスロットルボディなどにより、優れたスロットルレスポンスとスムーズな出力特性を実現した。またエンジン下部に配置したショートサイレンサーは、マスの集中化と低重心化に貢献。サイレンサー内部に三元触媒を装備し、「平成19年二輪車排出ガス規制」に適合している。

フレームは張力鋼管を使用したスリムなトレリスタイプ。スイングアームはD断面形状とした。車体右側に配置されたレイダウンリヤショックは、特徴的な外観とスムーズな作動性、衝撃吸収性を両立。エンジン後部、ハンドルなどをラバーマウントとし、不快な振動を低減させた。ブレーキは放熱性に優れるペタルブレーキディスクをフロントにデュアルで、リヤにシングルで装備。そのほか、大型のアルミ製グラブバー、視認性に優れるLEDテールランプ、リヤインナーフェンダー、ハザードランプスイッチを装備。シート下には、ETC車載器、U字ロックが積載できるスペースを確保した。

ER-4nは、ニンジャ400Rと同一のフレーム・エンジンながら、縦2灯のヘッドライト、ウインカーを内蔵したシュラウドなど、独自のデザインを施したモデル。しかし海外向けにER-6nが販売されており、ER-4nはこの400cc版、ニンジャ400Rはそれをフルカウル化したものと考えられる。

スピードメーターは、ニンジャ400Rがデジタル表示なのに対し、ER-4nではアナログ式となる。そのほか両モデルとも、バーグラフ式のタコメーター、オドメーター、トリップメーター、燃料計、時計を表示する多機能デジタルメーターを装備する。

ニンジャ400R[ER-4n]の主な仕様は以下のとおり。全長2,100mm×全幅760mm×全高1200mm[1100mm]、シート高790mm[785mm]、ホイールベース1410mm[1405mm]、車両重量203kg[199kg]、水冷4ストロークDOHC並列2気筒エンジン、排気量399cm3(ボアφ68.4×ストローク54.3mm)、最高出力32kW(43ps)/9,500rpm、最大トルク37Nm(3.7kgm)/7,500rpm、6段リターン、セルフ式スターター、タンク容量15L、タイヤサイズ:前120/70ZR17 M/C(58W)、後160/60ZR17 M/C(69W)、燃費37.0km/L(60km/h・国土交通省届出値)。

ニンジャ400R

ER-4n