千葉市・幕張メッセにて6月19日(土)と20日(日)、「次世代ワールドホビーフェア'10 Summer」が開催された。このイベントは今回で32回目。人気少年誌『月刊コロコロコミック』などの雑誌で展開されている、キッズ向けホビーやゲームが出揃い、会場は活況を呈した。冬大会は全国4会場で行う次世代ワールドホビーフェアだが、今年の夏大会は東京大会のみの開催。曇りがちの梅雨空にも関わらず、多くの家族連れが足を運んだ。主催者発表の総入場者数は74,200人。内訳は1日目が35,000人、2日目が39,200人となっている。昨年の夏大会における2日間開催で113,600人という数値に比べると、かなり下回る動員数となった。
小学館、任天堂、バンダイナムコグループ、タカラトミー、レベルファイブなどが顔を揃えた今大会だが、まず注目したいのは、ソニー・コンピュータエンタテインメントブース。6月15日から17日(現地時間)にアメリカで開催された、「E3 2010」において詳細が明らかになったばかりの直感型コントローラ「PlayStation Moveモーションコントローラ」と、その対応ソフトが日本国内では初めて正式に出展された。今回の記事ではその模様を筆頭に、注目の新作ホビー&ゲームをお伝えしていく。
ソニー・コンピュータエンタテインメントが今回出展した「PlayStation Move」は、大会パンフレットにも記載されていなかった隠し玉。プレイステーション 3本体、対応ソフト、「PlayStation Moveモーションコントローラ」、USBカメラ「PlayStation Eye」を揃えることで、モーションコントローラを持った手の動きをPlayStation Eyeで読み取り、直感的にゲームが操作できる。日本発売は10月21日(木)を予定しており、2010年度中にもSCEワールドワイド・スタジオから20タイトル以上が投入される予定。ソニー・コンピュータエンタテインメントでは、モーションコントローラとPlayStation Eye、専用ソフトの『Sing and Draw(仮称)』をセットにした「PlayStation Move スターターパック」(価格5,980円)も数量限定で10月21日に発売する予定。
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正式出展された「PlayStation Move」。右側がメインの「モーションコントローラ」(価格3,980円)。サブの「ナビゲーションコントローラ」(価格2,980円)。どちらも10月21日発売予定 |
そのほかスタッフによれば、モーションコントローラの先端にある球状のパーツ「スフィア」は、ゲームの状況に合わせて色が変化するとのことで、腕や手首の動きだけでなく、鮮やかに変化するスフィアの色を活用した、新感覚のゲームも期待できそうだ。またスフィアはPlayStation Eyeからモーションコントローラの動きを検知する役割を担っている。そのためプレイヤーの周囲の状況に合わせて、検知しやすい色に変化する機能もあるとのことだが、この機能についての詳細は未定。コントローラを振って遊ぶ、直感的操作をお茶の間に普及させたWiiとの差別化がどういった形で進むのか、「PlayStation Move」ならではの展開に期待したい。
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体験ブースでは『EyePet(仮題)』(左)と『街スベリ』(右)という2タイトルが用意された。両タイトルとも10月発売予定 |
EyePet(仮題)』から、画面のペットにシャンプーをしている1コマ。モニター側のPlayStation Eyeで、右手のモーションコントローラだけでなく、左手の動きも検知している模様 |