東京工業品取引所は6日、同日午前9時に軽油先物取引を再開したと発表した。=東京工業品取引所における軽油先物取引は2003年9月に上場、2006年2月の立会休止以来、約4年ぶりの再開となる。

石油連盟の天坊昭彦会長は、東京工業品取引所における軽油先物取引の再開について、「石油業界としては、国際石油情勢や流通市場における環境変化を踏まえ、軽油の取引再開を要望してきた。この軽油取引の再開により、石油先物は、ガソリン、灯油、軽油と主要製品がそろうこととなった」とした上で、「取引量の拡大が期待でき、流動性が高まることによって、公設市場での適切な価格形成が促進され、市場の透明性・信頼性の向上が期待できる」と話している。

また、東京工業品取引所の江崎格社長は、「軽油引取税の脱税を防ぐ措置を講じつつ、広範な当業者が受渡しに参加できるよう、商品設計を見直した。産業インフラとして公正な価格指標の形成や、リスクヘッジの場としての機能を十分に発揮できるよう、今後も努めていく」と述べている。