今年の「BASELWORLD 2010」にて、ハミルトンはLED式デジタル・ウォッチ「パルソマティック」などの新製品を発表した。

1970年に誕生したハミルトンのLED式デジタル・ウォッチは、アナログ時計が主流だった当時、針の代わりにデジタル数字で時間を表示、可動パーツを使わずにメンテナンスを大幅に軽減させた画期的な商品だった。今回、同モデルが40周年を期に復刻。機械式ムーブメントを搭載し、進化した「パルソマティック」として登場した。

新モデルでは、通常の機械式自動巻きと同様にローターを動力源としながら、機械的エネルギーを電気エネルギーに変換するマイクロジェネレーターと、高性能な蓄電機構の開発により、120日のパワーリザーブも実現している。SSブレスモデルとブラックラバーストラップモデルを用意し、価格は15万2,250円~16万5,900円(予価)。発売は11月を予定している。

デジタル表示を機械式自動巻きで行う、LED式デジタル・ウォッチ「パルソマティック」(SSケースモデル)。搭載されたETAムーブメントは誕生年にちなみ「H1970」と名づけられた

1970年代当時の14金無垢モデルを彷彿するゴールドカラーPVDタイプも用意される

また、1940年代の空軍時計が現在、最良の状態で発見されたら…というコンセプトのもと開発された「カーキ パイオニア」シリーズも登場。同モデルは、1940年代にアメリカ空軍に納入したミリタリーウォッチ「A-11」に、70年の経年変化を感じさせるヴィンテージ加工を施したもの。ベージュダイアルモデルでは、ダイアルの色を色あせて黄色がかった色合いに、ブラックダイアルモデルは、インデックスに特殊色のスーパールミノバを使用したほか、ケース内には耐磁加工を施し、「内部の機能も当時のものにこだわった」という。手巻きと自動巻きの2タイプを用意し、それぞれ8万4,000円と8万9,250円(ともに予価)。発売は5月を予定している。

コブラ針の時針、コインエッジのベゼル、丸みを帯びたリューズなど1940年代ならではのクラシカルなデザインを採用した「カーキ パイオニア」。手巻きタイプには、弾丸などからケースを守るためにつけられていたケースガードをイメージした皮製のカバーを装備した

このほか、航空時計「X」シリーズより、GMTモデル「カーキ X-ランディング」も登場。女性向けの新作として、アンティーク・デザインをとり入れた日本開発モデル「レディ ハミルトン ビンテージ」も紹介されていた。

GMTモデル「カーキ X-ランディング」。発売は10月を予定しており、価格は27万3,000円~28万8,750円(予価)

SS、イエローゴールドPVD、ピンクゴールドPVD、ブラックPVDモデルが用意された「レディ ハミルトン ビンテージ」(SSケース/ダイヤモンド)。発売は7月を予定しており、価格は5万4,600円~7万1,400円(予価)