「線表」で時間を可視化
――最後に7つめの図解パターン「線表」について教えてください
これはスケジュールやある計画の過程を可視化するためのものです。
横軸は時間軸になるので「年月日」が入ります。
ここでは食品メーカーの中期的なプロジェクトを想定したので「月」と設定していますが、人生設計などの長期的スパンで見る計画なら「年」、普段のスケジュールを管理するなら「週」あるいは「日」を入れてください。
縦軸には、その期間で行うべき項目を書きます。そして「→」でその項目ごとにかかる時間を示します。
プロジェクトを成功させるには他部署のスケジュールを把握しておくことが大事ですが、この図があるとお互いの連携がスムーズになります。
なんとなくできそうだと思っていた計画でも、一度書き出してみると思わぬ矛盾点や無理に気づくことがあります。「線表」のパターンは計画の立案と、計画実行の両方に役立つので、ぜひ使っていただきたいと思います。
――教えていただいた7つのパターンを活用すれば、さまざまなビジネスシーンで活用できそうです
自分で図を書くことに慣れてくれば、自ずと相手の話を聞きながら、その内容を表すのにふさわしいパターンがわかるようになってきます。話の内容を俯瞰した図を書くと、相手に解決のヒントを与えられますし、自分の気づきにもなります。
何気ないひとことを図解で拾い上げたことで、単なる思いつきが精度の高いプランへ発展することも珍しくありません。「これはできそうだな」と思ったものから、ぜひ実践してみてください。
最終回は、図解におすすめのツール等についてうかがいます(毎週木曜日更新)。
(撮影 : 中村浩二)
INTERVIEWER PROFILE : 早川洋平 / KIQTAS(キクタス)
中国新聞社記者、全国紙系編集プロダクションのライターを経て入社した企画会社で2008年、良書の著者にインタビューするポッドキャスト「人生を変える一冊」をスタート。配信後2カ月でiTunes store podcastビジネスランキングで21日間連続1位を獲得、月間20万DLの人気番組に成長する。独立起業した現在は、インタビューやライティングに加え、ポッドキャストを軸にしたコンサルティング、コンテンツプロデュースなどを行っている。
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