日本航空(以下、JAL)は9日、航空アライアンス「ワンワールド」残留を決定した。先月中旬、一旦は「スカイチーム」移籍の意向を固めていたが、稲盛新体制が発足し、2007年から参加する「ワンワールド」との提携継続に大きく舵を切った格好だ。

JALは"量より質"を選んだのか!?

「他のアライアンスに移るにはリスクがあり、経営再建中の今はまずは足元を固めることが大切。ワンワールドもロンドン・ヒースロー空港の施設を充実させるなど顧客サービスの向上を着々と進めており、引き続き協力していく」(同社・広報部)。

JALは同時にアメリカン航空と太平洋線で共同事業(共同運航など)を行うために、日米両当局にATI(独占禁止法適用免除)の申請を行う。

アメリカン航空は成田-ロサンゼルス、シカゴ、ダラス、ニューヨークの4本の太平洋路線を運航

なお、JALとアメリカン航空のワンワールド・グループが太平洋線に占める座席供給シェアは合わせて約25%。一方で、こちらもATI申請中のANA、ユナイテッド航空、コンチネンタル航空のスターアライアンス・グループのシェアは約35%と、ATI申請が認められるとスターアライアンス・グループが大きくリードすることになる。JALは、太平洋路線の約30%を占めるデルタ航空との提携を選ばなかったことで、結果的にネットワークの面でANAおよびスターアライアンスに水を開けられそうだ。